それが私の願い
今の時代、下手に実在するあれこれを<敵役>にして描くと、まあいろんな方向からクレームが入るんだって。
そりゃそうか。日本が悪役にされてる他国の創作物にだって、正直、文句言いたくなることはあるもん。
まあこういう時、自分達が気に入らない相手を悪役にしたい人は、
『悪役にされるのはそれだけの理由があるからだ!!』
って当然言うだろうね。だけど、それ、向こうも同じこと思ってるから。
人間の感情なんて理屈じゃないんだよ。実態がどうとか関係ないの。人間は自分が見たいものを見て、自分がそうであってほしいって思ってる解釈をしがちな生き物だから。
じゃなきゃ戦争なんてしないって。
あんな面倒臭いこと。
戦争を仕掛ける方だって、
『自分達が正しい!!』
と思ってるから仕掛けてくるんだろうし。
『自分達がいつだって正しいわけじゃない』
ってのが分かってれば、別に、戦争なんか仕掛ける理由ないでしょ?
で、現実はいろいろと面倒なんだよ。最近は特に、ホントにつまんない理由で難癖付けてくる人がいるしさ。
いや、たぶん、そういう人は昔からいたんだろう。昔はネットとかなかったから、ぎゃーぎゃー騒いでてもその人の周りだけで盛り上がってる感じだったのが、ネットを通じて世界中に一瞬で届けられるようになったってだけだろうね。
しかも、同調する人の目にもとまるから、『そうだそうだ!』って尻馬に乗ってくる人もいると。
だから私は、他人の言ってることには耳を貸さないんだ。
いわゆる<アンチ>が何言ってたって、
『ああそうですか。それはよござんしたね』
で流すようにしてる。
もちろん、直に目にしちゃったらさすがに気分悪いからつい反応しちゃうこともあるけど、見なきゃ平気だよ。
たまにファンの人が、
『こんなこと言われてますよ!』
と親切心で教えてくれることもあるけど、うん、それ、正直言うと大きなお世話って感じかな。
まあ、気遣ってくれてるのは分かるから、
「心配してくださってありがとうございます。でも、世の中にいろんな意見があって当然なので、私は気にしません。なので皆さんも、自分と違う意見を持ってる人だからといって無闇にぶつからないように心掛けてください。
自分自身の意見を変えるということは、本当に難しいことです。よっぽどのことがない限りは人は自分の意見を変えたりしません。ですから、他の方の意見を変えようとなさることに時間を費やすよりも、御自身が楽しいと思うことに時間を使ってください。
私の作品がそのために役立つのであれば、それは光栄の極みです」
って感じで、普段はアナウンスしてる。
私の作品を好きだと言ってくれる人は貴重だから、そうじゃない相手とのレスバとかに時間を費やしてほしくないんだよね。
好きなこと楽しいことに時間を使おうよ。
それが私の願い。
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