プロレス観に行ったことある?
プロレス見に行ったことある?
プロレスを観に行ったことはないですが、ごく小さいころにテレビ観戦はしていた。山深い田舎でもテレビがあれば毎週生放送でプロレス中継は観ることができました。テレビも草創期に近いころで、懐かしい番組がいろいろ思い浮かぶ。「シャボン玉ホリデー」、「時間ですよ」、「ありがとう」、「おれは男だ」、「ラブラブショー」、「キイ・ハンター」、「全員集合」、「Gメン75」…その中にプロレスがあった。僕の時にはもう力道山はいなくて、ラッシャー木村とかデストロイヤー。馬場、猪木。プラッシー。サンマルチノ。ボボ・ブラジル。タイガージェットシン。少し遅れて藤波辰爾。そうゆういろんなプロレスラーが血を流したり場外乱闘で椅子をぶつけあったりして大暴れして、刺激が少ない時代だから血沸き肉踊り、毎回夢中で見ていたものです。3メートル近い身長のアンドレ・ザ・ジャイアントというのがいて、まず勝てない感じだったが、実際どういう試合ぶりだったかは記憶がない。そのころは子供でも「参った」という意味の「ギブアップ」という英語はみんな知っていた。コブラツイストとかベアハッグ、四の字固め、卍固めは誰でもできた。エルボースマッシュ、ニードロップ、も知らない子供はいなかった。「戦争を知らない」子供たちもプロレスの戦闘で外人と死闘を繰り広げるときの日本人レスラーの必殺技は知っていたのである。そのうちに「プロレスなんて八百長だ」という話が半ば公然の秘密みたいに巷間でささやかれるようになったが、それでシラケたり人気が下がるというようなことも別になかったと思う。しかしそいうこともあってか、「本当の真剣勝負」としてモハメドアリとアントニオ猪木、ナントカウィリアムスVS猪木とかの異種格闘技戦がものすごい人気を博したことがあり、この時には本当に興奮したものだ。お互いが競技種目の名誉を背負っているせいか、両者とも本当に真剣であり、そうなるとやはり空気感からして違っていたのであんなに夢中になれたのだと思う。今はああゆうすごいような対決というのはなくなったなあ。サビシイ。野球でもそうだが今は選手の体格が格段に向上しているのでプロレスでもなんでも今の選手のほうが実力が上で強いかもしれない。しかし、日本の高度成長期が二度とこないように?プロレスの青春時代、黄金時代ももう二度とは戻らず、マイナーな娯楽として細々続いていくしかないのだろうか。本当にサビシイ。
(2021.2.21)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます