東京に憧れたことある?
ブログネタ:「東京に憧れたことある?」
中上健次さんの「十九歳の地図」という小説は、紀州から上京した若者が、新聞配達をしながら予備校に通っている話ですが、「ちびまる子ちゃん」とか「なごり雪」とかにも通じる、こういう70年代の空気感が描かれている世界はすごく懐かしくて好きです。
未見ですが、「ALWAYS 三丁目の夕日」?という映画に描かれているのは、こういう古き良き「あの時代」への追憶と郷愁の世界かと思う。
皆懐かしいんじゃないか、とか思う。
そうして、この中上さんの処女作に活写されている、東京のなんだか靄がかかったような、ミルク色の早朝の雰囲気とかは上京した際に皮膚感覚みたいに感じたですが、、甘ったるいような期待感みたいなものがあって一種独特のもののように思う。
大都市ゆえにそういうユニークなムードが醸成されているのだろうか?
未体験ですが、類推すると例えばパリにはパリの、ローマにはローマの、唯一無二な都市の風景、風情というものが、様々に織りなされているのかもしれない。
この辺はあまり旅行というものをしないので想像するほかない。
体験のある国内の都市の場合だと、小京都というが、金沢と京都ではやはり微妙に違うし大阪や名古屋も、表現しにくいがそれぞれに何だか独特の情緒というか気配がある感じがします。
土地によって全く立脚する条件が違うのだから、その総和としての空気感が違ってくるのは当然ともいえますが、「日本が好き」とかいう外国人は結局土地の、都市の、例えば東京や京都のそういう個性的な空気感、雰囲気に魅かれて、それを味わいに来るのかと思う。
アメリカの西海岸の都市、LAやSFとかだとひたすらに陽気で明るいし、そういう処は性格的に好きな人と嫌いな人があるかと思う。
中には「金沢の雨が好き」という暗い人もいるかと思う。w
で、東京の場合は何というかものすごく情報量が大きい、そういう印象はありますね?一筋縄でいかない、無数の要素を秘めているテクノポリス・・・
日々交通、流通、明滅し続けている、無限大に近い量の情報が凝集され跳梁している,壮麗たる現代文明の牙城。先端技術国家日本の中枢。メガロポリス。一千万人の祝祭空間。進化し続ける最尖鋭のIT技術やらビジネス、グルメ、ファッション、文化やらのさながら大集積回路を幻視させる多彩で巨大な曼荼羅のようなインテリジェントシティー・・・
東京には誰しもそういう憧憬的なイメージを抱いていると思う。
東京にあこがれて、東京で働きたい、若者なら一度は誰しもそう思うというような
東京にはやはり魅力があると思います。
テロは怖いけどね?w
(2018.7.17「東京の日」)
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