春は来た?

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春が来た、というのは Spring Has Come.で、よく現在完了形の例文になっている。

動詞の現在形が過去分詞と同じというところがミソなのか、な?

「沈黙の春 Silent Spring」というのはレイチェルカーソンの農薬とか環境汚染への警鐘の書で、春になっても鳥も虫も植物も一向に賑やかにさんざめかなくなる、そういう沈黙の春、春が来なくなることの恐ろしさ、生態系破壊への批判、そういうことを語っているのだと思う。

 また、例えば、トルストイの「復活」の冒頭は美しい春の到来の描写から始まっている。ロシアの厳冬から春が来た時の喜びは日本に数層倍するに違いない・・・

そういう躍動感に満ちていた・・・気がする。


この小説の白眉というか圧巻だったのは死刑前夜の死刑囚の心理や行動の描写だった・・・サルトルの「壁」よりもリアルで怖かった・・・気がする。


翻って我が家では今も猫が春の陽光を浴びて気持ちよさげに毛づくろいしていますが、まさに春風駘蕩で、すごく見ていてしんから快くて癒されます。

春機発動、とかそういう意味での春はまだまだ遠そうだが、何もかもがリニューアルされる春というものが今年も訪れてくれた、そういう自然の恩恵についてしみじみありがたく思う・・・そういう意味での自然への感謝の心を忘れてはならないと思います。春爛漫、で、春酣、春宵一刻価千金、そういうまさにドンピシャの今、

庭の桜を見ながら、相変わらず大酒を食らって緩慢な自殺中です・・・縁起でもないな?


「満開の桜の木の下には死体が埋まっている」・・・梶井基次郎


「願わくば花の下にて春死なむその如月の望月のころ」・・・西行法師



この記事18分・・・

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