第12話 粛清のトイフェル(前編)
えっと えっと
アレクサンドラが言葉に詰まった。
「先生は
私はたたみかけるように言う。
「
ふうっ。
「ユメ、あなたはよくできた
そこまで
「だからこそ言っておかなくちゃね。この国一番の魔法使いの名前を。その前にいい?この魔法使い、
え?私は前世でそんな魔法使いが出てくる映画を
「なぜ口にしちゃいけないか、それはね、彼がこの国
「アブ…ホルン?」
「彼のオリジナル魔法でね、
ごくり…。私は
国
「紙に書くぶんには
そう言ってアレクサンドラは
――
と書いた。
私は転生後すぐには文字が読めなかったのだが、今では普通に読める。これも
「えっと、しゅく・・・」
「ユメ!!」
アレクサンドラが大声で
「わっ!?わ!ご、ごめんなさい、先生!」
「もう、
アレクサンドラは、本気で
それくらい
「彼は
そう
◇◆◇◆◇◆◇◆
トイフェルはフンボルト
自分の能力にやや
12歳になったトイフェルは、フンボルト
トイフェルの家は
この頃の彼は、見た目はお
しかし、そういう
一方で貴族の男子
そこで
トイフェルへのイジメを
15歳になる頃には
名はロザリア。トイフェルと同じく平民出身だったので、彼の立場に
彼女はトイフェルを
トイフェルもロザリアに
トイフェルをイジメていた
ある日、魔力値
もともと
また、ロザリアはトイフェルだけを
しかしこれに
結果、ロザリアは
生活の
トイフェルは
ロザリアは時には母のように時には姉のように、
ロザリアとトイフェル、二人が先生と教え子の関係から男女の仲になるのにそう時間はかからなかった。
トイフェルをいじめていた
ロザリアを
いや、むしろ生き生きとしているではないか?
ある日
その結果、トイフェルとロザリアの
ただ、これを世に広めただけでは、トイフェルを
何か、もっと。
こう、トイフェルの心が完全に折れるなにか
そうだ。トイフェルの心の
そこで
◇◆◇◆◇◆◇◆
「ふう。」
ここまで話し終えるとアレクサンドラは
「ユメもどう?」
「あ。
私もカフィーのご
「どう?ここまでで
「そうですね。思ったより悪い人じゃないなって。
「そうなのよね。ここまでは
「
「正直、言いたくないんだけどね。」
そう前置きしてアレクサンドラは続ける。
「そうね、
「!?」
アレクサンドラは
ロザリア、なんて
トイフェルも本当に
どうしてこの二人がこんなにひどい
――
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