第10話 ガールズトークと下着選び
ガヤ…ガヤ
「レフィーナ様、こんにちは。」
「レフィーナ様、ご
「レフィーナ様、よいお天気ですね。」
歩く道中、すれ
これだけでも、レフィーナがどれだけ
時々小声で
「隣の
「金髪がお
レフィーナの衣服を借りているので、きっと
なんだか少しこそばゆい。
大通りと呼ばれる
エスクーダはお店の道路に面している
「ユメ、どうですか?
レフィーナが
「
おっと、つい前世での
「そうね。割と値の
そう言った後、レフィーナが私の耳に口を近づけた。
「あと、下着は特にこちらがお
と小声でヒソヒソ話してきた。
レフィーナは顔が真っ赤だ。この世界でもこの手の話題は、
それにしても、レフィーナって14
ともあれ、私はレフィーナお
この世界では、ブラジャーは
前世でも良いものはそれなりにお高かったのだけれど。
「ユメはCカップかな?ねぇ、何センチ?」
レフィーナが
おおお。この世界にもカップという言葉とセンチメートルという単位があるんだ。
「う、うん。たぶんCだと思うけど。サイズはちょっと…。」
前世では
「だったら一度
そ、そうだね。ちゃんと
この世界、メジャーなどの
「お客様はトップが87センチ、アンダーが72センチ、Cカップのサイズ70ですね。とてもお
店員さんは手際よく
C70かぁ。B65だった前世とはやっぱり違うなぁ。
私は両
これがあの神様の
店内には
店員さんが持ってきたのは、ゴージャスなレースが
ここエスクーダは
こんな良いブラ、前世でもつけた記憶がない。
「ねぇ、ユメ。どうだった?気に入ったのあった?」
「レフィーナ、どのブラも
レフィーナは私の言葉を
「そうでしょう、そうでしょう!あ、でもねユメ。そのフルカップのブラは特に高いと思うわ。」
え?と思って
「えっと、レフィーナ。これはおいくらなのかしら?」
「中金貨1枚ね。」
私は神様から50万円分のお金を貰っている。
内訳は中金貨3枚、小金貨10枚、大銀貨16枚、中銀貨15枚、小銀貨8枚、大銅貨9枚、小銅貨10枚だ。
何が何円かは分からないが、中金貨=10万円、小金貨=1万円、大銀貨=5千円、中銀貨=1千円、小銀貨=5百円、大銅貨=1百円、小銅貨=10円だと、計算上は50万円になる。おそらく、正しいだろう。
そして思い出してみよう。このブラジャー、中金貨1枚ということは…10万円!?
「た!高い!!」
思わず声に出してしまった。
「お客様、申し訳ございません。こちらは全体にレース
店員が
悪いことをしてしまった。これではクレーマーじゃないか。
「こちらこそ、ごめんなさい!あの、とても
私はしどろもどろになりながら、声に出してしまったことをひどく
よく考えれば、値段が高いのは
科学技術の進んでいないこの世界。
レースや
結局私は大銀貨1枚と中銀貨2枚…つまり、7千円のブラとショーツをセットで6枚購入した。
続いて私とレフィーナは下町の衣服店に向かった。
エスクーダにも服はたくさん置いているのだが、どれもこれもドレスのような
「ユメ、エスクーダと違って、下町は
「
「街の皆様が着ていらっしゃる服は、
「それはたくさん買ってしまいそうね♪」
なるほど、自動
私は前世ではファッションには
それにしても…レフィーナは貴族のお
私は感心しながらレフィーナを見た。
「ユメ、どうかしましたの?私の顔に何かついていますか?」
「うふふ。なーんでもない!」
「ええ~!?教えてくださいよぉ。」
レフィーナがぷぅと
下町の衣服店では日常の服を買い込んだ私たちは、カフェで一息つくことにした。
レフィーナは
「ほんとユメは不思議よね~。」
「え?どうしたの、いきなり。」
「だって、言葉遣い…私もなっていない方ですけど、あと
「え?そうなの?」
「そうですよぉ。エスクーダは平民の方には
なるほど。この世界には
しかしこればかりは、気を付けてどうにかなるものでもないので、なるようになると
都合が悪いことは全部記憶がないことにしちゃえばいいし。
「あと、16歳は大人とはいえ、カフィーを砂糖やミルクなしで飲む女性も
「え?そうなの?レフィーナ。とても
「そうかなぁ、苦いだけじゃない?」
「その苦みがいいのよ。」
ブラックコーヒーを
ところで。
なるほど、この世界で16歳は大人なのだ。
前世でもヨーロッパは16歳で飲酒できたような記憶がある。ドイツだとたばこも16歳じゃなかったかな…。日本だって、16歳から結婚できるので、そういう意味では大人と言われても不思議ではない。
(まぁ、元は24歳OLなんだけどね)
楽しい買い物
玄関でアレクサンドラにばったり会った。これから街の病院に向かうところらしい。
「あの、ユメさん?」
アレクサンドラがはっとした顔で切り出した。
私は何かしてしまったのだろうか?
「は、はい。なんでしょう?」
「あの、それはもしかして、衣服ですか?」
「はい、そうです。」
「あの、たいへん言いにくいのですが…」
なんだろう?
――その服をずっと着るのはお
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