第9話 できることとできないこと
ちょっと、ちょっと
いったいどういうことなのだろう。
私は言い
「ユメ、あのね。魔法は何も考えずに使うと、自身の持つ
アレクサンドラの
なるほど、確かに
でも、なんでそのスキルを持っていないんだろう…。
――あ。
私は思い出した。
そうだ、私は神様からスキルについて「
なんて
ダメじゃん、これ。ダメなやつじゃん。
どうしよう、本当にどうしよう…。
というか、神様!なんでそんな大切なことを言ってくれなかったの!!
「あ、あの今からでもそのスキルって
私は
「そうね、不可能…ではないとは思うけれどユメ
「どういうことですか?」
「
はい、
だって、私の
どうして
「ま、まぁ、あのね?何もかもがダメというわけではないのよ?」
私のあまりの
「例えば
そうか、
「あの、では
私は
「そうね。
ふむふむ。
「でもね、体力の
アレクサンドラが言葉に
私はゴクリとつばを飲み込み、
「使ったら、どうなりますか?」
――
使わない方が良いというので、それなりによくない結果になるのだろうと予想はしていたけど、これはさすがに
「ユメはルフトバロンの実は
「い、いえ。」
アレクサンドラの説明によると、ルフトバロンは
その
風船と同じく
「
アレクサンドラが
「いえ、とっても分かりやすかったです。」
まさか水風船を知っているので分かりやすかったとは言えず、私はただただ
「それにしても、ユメは魔法の覚えが早いわね…」
アレクサンドラの言葉に私は目を丸くする。
ふと前世では、
「そう…なんですか?」
「そうよ?だって、今日覚えた『スタータスプルフーン』と『インスペクティオン』は最初に言ったようにレベル10の高等魔法なの。
な、なんてこったい。
どの
「では、午前の
いつの間にか日が高く
夢中になるとあっという間に時間が過ぎるというのは、異世界でも同じようだ。
今の今まで気にしていなかったが、
「予定以上に進んだので、午後からは自由時間にします。昼食後はレフィーナ様と遊んでいらっしゃいな。」
「はい!先生、ありがとうございました!」
アレクサンドラの
きっと一日続けても苦にはならないだろう。
でも、レフィーナと遊ぶのは、また
昼食の際、レフィーナに午後がまるごと自由時間になったと
私はてっきり、食後すぐに街へ行くものと思っていたが、そこはさすがに
私も
「そうだった。服とかも買わないと、ね。私、
街に行ったらやらなければいけないことを頭に
「それでしたら、エスクーダのお店に行きましょう。あのお店は
レフィーナは私にお
…ところで、お
こういう
正確には女の子同士…プラス
レフィーナは私が年上と分かってから、なんだか妹のように甘えてくる。
それは私にとって決して悪い気分ではなかった。
――さぁ、ユメどこから行きますか?
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