第3話 昼食

「う〜ん」

四時間目が終わり背伸びをしている。やっと昼休みになった。始まって二週間たったがいまだに慣れない。

「誠司飯食べようぜ」

「おう」

返事をし、机を片付けて弁当を出す。前も言ったがこの高校は普通の公立高校なので設備がそこまでよくない。食堂は無く購買ならあるが人が多過ぎてなんなところに並びたくはない。なので親には申し訳ないが弁当を持ってきている。

一緒に食べていると隼人が

「そう言えばそろそろ林間学校だよな」

などと言われた。へーもう林間学校なのか。

「そういえばそうだな」

「なんだよ楽しみじゃないのかよ」

「別に興味ないだけだよ」

「なんだよ。誰と班になるか気にならないか?」

「まぁーそれなら多少は」

「だろ。お前は誰と班組みたいんだ?」

などと言われたが、俺は隼人としか会話が無い俺に言われても。

「そうだよな。みんなと仲良くなるための林間学校だもんな。あんまり気にすることじゃないよな」

おい、一周回って俺のこと煽ってんだろと思うが本当に気遣ってくれているので何も言えない。

「そういえば最近放課後帰らないが何やってんだ?」

「図書室に行っているんだ」

「あー初日にも行ってたもんな。なんか面白い本があったのか?」

「やっぱり中学よりも本の数が多くていいんだよな」

「へー。でもたまには一緒だから帰ってくれよ」

「わかったよ。てか隼人は部活はやらないのか?」

「最初やろうかと思ったけど今は金が欲しいからバイトしているんだよ。誠司はバイトしないのか?」

「最初はやろうかと思ったけど、親が勉強のことで心配しているからまずは勉強優先かな?」

「相変わらず真面目だな」

「わりーかよ」

などと会話をしながら昼食を取る。

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