第23回:【コラボよもやま】何故、白銀の狼はコラボされてしまったのか?

※本内容には、ニチサハ本編第一巻、第二巻全話のネタバレ、および結月 花さんの作品「白銀の狼」全話のネタバレが含まれる場合がありますのでご注意ください。


 皆様。

 人生で、自ら進んで「コラボ作品」書いたことありますか?

 まあ自分もなかったです(汗)


 というわけで、突如公開された「異世界だって日常茶飯事 ~白銀の狼~」。

 紹介文にもありますが、結月 花さんの同名の作品「白銀の狼」と、拙作「非日常なんて日常茶飯事」のコラボ作品となっております。


 が。勿論これが生まれたのには(ほぼ個人的な)理由があります。

 というわけで、幾つかに分けてお話するコラボよもやま第一回は、このコラボ作品が生まれた経緯についてお話したいと思います。

 えっと。

 話長いし脈絡ないので、そこはご容赦を(汗)


 事の発端は、遡ること一ヶ月以上前の2021年1月下旬。


 自分がTwitterで、自分の作品読んでによによできるか、というアンケートから派生して、結月 花さんからの返信いただき、「やっぱり恋愛系の展開で、ちゃんと理由とか経緯とか描かれている作品って良いですよね~」なんて話していた所から始まります。


 この時。

 実は花さんとは初交流だったのですが。意気投合できるってことは、実は読んだら絶対面白いのではないか? と読みに行った作品が「白銀の狼」でした。


 カクヨムの恋愛タグ作品。

 つまりどちらかといえば女性向けの作品となるんですが。

 しょぼん(´・ω・`)さんはそういうの食わず嫌いがないんですよね。元々姉妹に挟まれて育って少女漫画とかも読んでましたし、自分の作品ですら「少女まんばっぽいよね」なんて事言われる展開も多いですから(汗)

(なお、ニチサハは一応「男性向け」タグ作品です(汗))


 で。まあ、しっかりはまりました。

 恋愛中心。だけど人狼の世界の掟にはじまり、ヒロインの生い立ちもあり、とにかく波乱の多い恋物語なんですが。

 ネタバレは控えますが、波乱といってもよく女性物で多い「色恋のグログロ」的な波乱じゃなく、物語性やその世界らしい波乱がある。

 その上、切ない恋心とか丁寧に描かれていて、描写も決して薄味じゃない。


 個人的に「異世界いったら気づいたらモテた」とかよりも、「恋する側の心情の動きとか経緯」なんかが描かれている作品好きでしたから、Twitterで交流した際の会話通り、そこがどストライク!


 そして。

 自身もやや描写書く側だと思いますが、そういったバランスがまたどストライク!

 ちなみに花さんの方が描写はお上手なんですが、

どこか自作品を見た気持ちにさせる描写の書き方なんかもあって、鳥肌が立ったのは初めてでしたね。


 ええ。それくらい好みでした。

 野球なら三球三振です。


 知る人は知っているかと思いますが。

 デジタルのイラスト環境整った矢先だったのに、人生で初めてファンアートなるものを描いた位には大好きでハマりましたね〜。(絵は下手ですけど(;´・ω・))


 まあ、それ位熱を上げた作品ではありましたが。

 当時はまだコラボしようという発想まではありませんでした。本当に、頭にまったくなかった。


 それがこの話に至ったのは、ふたつのきっかけがありました。

 ひとつは、花さんからお返しのファンアートを頂いた事。


 こちらが作品となるのですが。(ノベプラのファンアート置き場です)

https://novelup.plus/story/490071877/619076097


 描いて頂いたのは佳穂でした。

 可愛い! 可愛いですよね! 最高ですよね!


 これは花さんが「どの作品のどのキャラが良いか?」と問われて、迷った末の選択でした。


 当時は初恋づくしの萌絵と香純は既に自身の手で描き上げていましたが、ニチサハってまだイラストがなかったんですよね。(今は雅騎は描き終えて、霧華を描いています)


 で、折角と思った時にリクエストさせて頂いたものなんです。

 勿論頂いた時は狂喜乱舞でしたし、めちゃくちゃ喜びましたが、この時もまだそこまでの発想に至ってません。


 で、2月に入ってですね。

 もうひとつのきっかけがやってきました。


 それが骨折さんのこちらの作品。


◆ 異世界プロレス~引退試合で死亡したプロレスラー獣神ジャガーキング。転生先の世界で本物の獣神となる~

https://kakuyomu.jp/works/1177354054934336679


 こちらもまた異世界転生作品なんですが。

 実は骨折さんがあるエピソードで、ヒロインの一人が「白銀の狼」の小説を読んで感想を述べるシーンとして、ちょっとしたコラボで入れてらっしゃったんです。

 それで「ほう、その手があったか」(ニヤリ)なんてなった訳ですよ。多分読んでなかったら閃かなかったんじゃないかなぁ。


 同じ(丸パクリ)作戦を一瞬考えもしました。(酷すぎ)

 当時は「初恋づくし」第四章執筆が終わり掛けだったかな。そこにねじ込む方法はあったんです。


 ただ、個人的にこういう時、変な所で凝り性なんです。

 コラボ作品にするなら、やはりキャラが一緒に動いて欲しいって思ったんですよ。


 昔っから、アニメやゲームのシナリオに「ここがうちの主人公ならこうしてた」、「ここにうちのキャラが仲間でいたらこうしてた」なんてのを考えるの大好きでしたからね。

 

 なんで、書くならやっぱり、拙作のキャラと、花さんのキャラが交流できる物語にしたい。

 それを考えていました。


 で。そこで候補になったのが我らが? ニチサハです。

 まあこういうのに強いんですニチサハ。

 現代も異世界も合うように、ごった煮な世界観で描かれていますから。


 とはいえ。

 キャラを出しすぎてもいけません。

 ニチサハはヒロイン含めるとメインで4人もいますからね。(最近は光里もサブヒロインポジションですし)


 そこでふっと思い出したのが、先のファンアートでした。


 そうか! 花さんに佳穂とレティリエのコラボイラストをげふんげふん!


 というのは七割冗談ですが(三割は花さん本人に話しました(おい))、佳穂とレティリエって、実はかなり近しいイメージがあったんですよ。


 どちらも何処か奥手で自身なさげ。

 だけどここぞという時は強い。


 つまりこの類似性活かせば、物語にしやすいんでは? と。

(ついでに花さんがファンアート書きやすげふんげふん)


 ちなみにこの頃、実はTwitterでコラボ書きたいけど〜なんて呟いてたりしましたが。結局、これを実行した訳です。


 とはいえ、Twitterで懸念もしていました。


「相手方のイメージ(キャラだとか世界観とか)壊すのではないか」


 コラボするのって、この一点が怖いんです。


 ファンアートはイラストは絵師様の個性。

 だから、その人の絵柄に寄るとかは問題ないと思っているんですよ。


 だけど、今回は小説です。

 世界観の表現ひとつでイメージも壊れますし、特にキャラに至っては、性格、口調、反応。どれかが可笑しくなるだけで、相手の作品が破綻してしまう。


 そういう意味で、実は相当デリケートな問題は多かった訳ですが。


 というわけで、次回は「それでもコラボを書いた理由と、生まれし問題をどう乗り切ろうとしたか」なんてのを語ろうと思います。


 また長いぞ!(汗)

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