第17回:二巻で少し気を遣っていること
※本内容には、第一巻全話、及び第二巻八話までのネタバレが含まれる場合がありますのでご注意ください。
さて。今回(第二巻八話)のお話、いかがでしたか?
突然のゲーセン回。その前の話から一転した展開で「あれ?」なんて思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
勿論これも話の構成上考えていたものですが。七話の展開からのこれは違和感持っても仕方ないかも。
ということで。
今回は二巻の中で少し気を遣っていることを、少し書いてみたいと思います。
このゲーセン回。実は脳内プロット段階ではなかったお話なのですよね。
この辺りはプロットは大枠で、書きながらエピソードを追加していく形で、これ自体は案外よくやっている手法だったりするんですが。
では何故入れたのか。
アイデアとして浮かんだ(というか、実は昔からこの話ネタとしては持っていたんですが)というのも勿論あるんですが。
実は今回の二巻。タイトルや紹介文の一言を見て感じた方もいらっしゃるかも知れないですが、話の構成上、展開が暗くなりがちなんですよね。
プロローグの悪夢が現実となるかもしれない。
そして、そんな御影を助けることすらできない。そんな鬱々とした展開。
ここまでの段階でも、こうなるのを覚悟の上で作品を考えているわけですが。
同時に自分はやっぱり「ただ暗いだけ」の話は書きたくない、とも思っているんです。
タイトルである「非日常なんて日常茶飯事」。
やはりそこには日常らしさもあってほしいし、ニチサハ一巻を見ても分かる通り、何処か明るい、暗くなりすぎない物語にしたいというのがありました。
そのために、ただひたすらに話が重くなる展開は避けました。
二巻も、プロローグと一話の展開から、いきなり重くなりそうな雰囲気から入りますが、二話、三話で日常っぽさを組み込んでいます。
これと同じで。四話以降も、真実に突き当たるまでに、佳穂やエルフィの優しさだったり、お茶目な雰囲気だったりを緩衝材のように組み込んだりもしていて。
八話もまた、ゲームセンターの割に真面目な感じもありますが。同じような意図で組み込んでいたりするんですね。
こんな感じで、何処かで暗くなりすぎない話を今でも目指しています。
そんなこんなもあってのゲーセン回でしたが。
勿論物語の核心に踏み込むに連れ、真剣さや多少の暗さも出てくるかも知れません。
しかし。そんな中でも雅騎であり、御影であり。ニチサハらしさを見せながら、この先も楽しんでくださったら幸いです。
次回のお題はちょっと決めてまして。
来週の九話更新に合わせて書き上げようと思いますが。
「巻中、第一巻に関係するシーンもございますが、一巻を読んでいない方でもできる限り物語を楽しめるようにしたつもりです。」
と紹介文の中にあるニチサハ二巻ですが。
そろそろ、皆様も一巻と二巻が繋がっていると改めて認識されている方も多いのではと思いますので、その辺りについてお話したいと思います。
二巻のみ読んでいる方も。一巻から追ってくださった方も。
一巻が思わず気になってしまうかもしれない!? ようなお話でございます。
お楽しみに!
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