第8回:いざとなったらキャラ任せ

※本内容には、第一巻第十二話までのネタバレが含まれる場合がありますのでご注意ください。


 さて今回の「ニチサハよもやま話」は、前回に続き物語の書き方についてのお話です。


 しょぼん(´・ω・`)の書き方は色々書きましたが、長くなる理由には、もうひとつ大きな理由があります。


 元々、自分の頭には一巻の中での大きな起承転結を描いているのは第7回でもお話しました。

 そして、そんな大きな物語の中に肉付けをして話を広げている、というお話もしましたね。


 さて、ではどうやって話を肉付けするか。

 実はこれ、大抵の場合、タイトルの通り「キャラ任せ」だったりします。


 例えば一巻第五話から第八話の流れ。

 実はここ、最初はエルフィに話をさせて、その話の回想を第七話から第八話の戦闘シーンで見せる、という想定でした。


 ですがねぇ。

 まず佳穂とエルフィという二人が、お互いを気遣い出したんです。頭で(汗)

 勿論そういう二人としてキャラを想定していました。

 だからというべきなんでしょうか。

 二人のお互いの優しさや心の強さ、弱さを見せている内に、病院のシーンだけで二話分使ってました……。


 それだけじゃないんですね。

 そんな中で、より戦闘を回想ではなく、具体的に佳穂に知ってもらう術である「記憶の共有フォネルカス」が生まれたのも、実はそのやり取りの中。

 こうやって、結構しょぼん(´・ω・`)さんの話は、キャラが先行して動いて追加される事多いんですよね。


 一巻第九話の恵里菜の登場もそのひとつ。

 元々佳穂の友達は、第九話の夢のシーンで置いておきたかったんですが、実は最初は名無しの友達の予定でした。

 ただねぇ。その時点での「ニッヒッヒッ」って言いながらも、気遣う子が名無しでいいのか? と考えた時に生まれたのが恵里菜なんです。

 彼女が生まれたことで、第十話から第十二話の喫茶店の流れが出来上がったと言って過言じゃないんです。

 彼女が親友として佳穂におせっかい焼いていなければ、学校内で完結させていたと思います。


 勿論、これが悪い方に流れて、結果として取り止めになるシーンもあります。

 一巻ではないんですが、二巻ではその関係で話を一度大きく戻して再構成したシーンもあるくらい。

 そこはやはり自分の小説ですから、動いたから全て良し、とはしていません。

 プロットを逸脱しそうだったりしすぎるとか、違和感ある展開を迎えそうな場合には、止めてやるのも必要ですからね。


 とはいえ、キャラが自分達で動くというのは、その分キャラが生き生き動いている証拠。ですので、結構こうやって勝手に動いてもらいながら、話を進めることは圧倒的に多いです。


 この生き生きさが、より細かな会話や表情を書かせて、結果として話が長くなる。

 もうこれはしょぼん(´・ω・`)さんの小説の宿命だと思います。

 ですので、読者さんには是非その覚悟を持って、この世界にお付き合いいただけたら幸いです。 

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