第5回:奥さんに言われた推敲での想い出~その2~

※本内容には、第一巻第九話までのネタバレが含まれる場合がありますのでご注意ください。


 さて、今回の「ニチサハよもやま話」は、近況ノートに書いてない初出し含めた推敲での想い出シリーズ第二弾です。


 奥さんが、推敲しながら読んだ本作で指摘されたりした、ちょっとしたお話なんかをご紹介です。


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◆「人生で一度言ってみたい言葉だけど、絶滅しかけているランキングベスト3入るよね!」(分かる)


 一巻第八話を読んだ方は、あの昭和感? に号泣した方もいるかもしれません。

 ええ。

 勿論それはこの台詞です!


  「チェック、メイトだ」


 奥さんが推敲始めた時、先を敢えて読まず、推敲しながら話も読むスタイルでやってたりするんですが、スクロールしすぎてこの台詞を最初期に見ちゃって「早くチェックメイトしたい!」が口癖になってた時期がありました(汗)

 で、同時に言われたのがサブタイトルの台詞。

 確かに絶滅危惧種ですよこんなん……。


 でも、確かにここ数年こんな事言う主人公見たことないよなぁ……。

 昭和から平成初期には結構いたようなイメージがあるんだけども。

 (と言いつつ具体的な作品が浮かばない……不思議……)


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◆山ではありません。(山ではありません!)


 全話読み続けている素敵な読者様に送るクイズ、この技何でしょう!! のお時間です。


 「天鷹斬てんおうざん


 これ、覚えていますか?


 忘れている人結構いるかもしれませんが、一巻第一話でドラゴンにあっさり阻まれてしまった、御影の必殺技のひとつです。(ゴメンよ御影。・゚・(ノ∀`)・゚・。)

 実はニチサハで初めて放たれた必殺技だなんて気づいている人少ないと思いますが、今後もこういう厨二っぽい技名沢山来ますからね! 皆様もご覚悟を!


 という話題は置いといて。


 この技名を奥さんはいつも「てんぽうざん」と読み間違えます。

 元々奥さんは大阪出身なんですが、そっちには天保山てんぽうざんという山があるそうで。

 この技名を見た時に最初に頭に浮かんだのがこの山だったんだそうで。

 まあ、一文字違いだから仕方ない……のか!?


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◆「降りてこい語彙力!」(ほんと欲しい)


 奥さんも推敲いただいているとはいえ、プロの編集とかではなのですよね。

 しょぼん(´・ω・`)と比較しても圧倒的な読書量を誇ってはいるので、本当に細かいところを含めよく気づいてくれるんですが。


 で、誤字脱字や誤用だけではなく、表現として伝わりにくいところなんかも色々指摘してくれます。

 (それでも読みにくい、くどい所あると思いますが、そこはしょぼん(´・ω・`)の味として残してもらっているので奥さんのせいじゃないですからね!)


 で、表現としては微妙だから改善してほしいって話題になるんですが、自分もさっと浮かばないことも多いので、「例えば?」って尋ねることも多いんですよ。

 でも、奥さんも本は読むし、物語を頭で空想したりは凄いしてるんですけど文章に起こさない派なので、適切な表現が浮かばずに悩むことは多々あります。


 で、そんな中突如放たれた言葉が「降りてこい語彙力!」でした(笑)


 いやほんと、神様、語彙力自分に降ろしてくれませんか!?

 きっとこちらにあったもの持っていったやつあるでしょ? え? ありませんか? マジですか……。


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◆「バーゲンダッツにしようよ!」(断りました)


 一巻第九話。

 雅騎と三人の少女の会話の中で、御影が猛プッシュしてますよね。ミントアイス。

 彼女の大好物、ということで口にされているわけですが、ちゃんとお店指定されてますよね。


 『サンディワン』


正式名称は「サンディワン・アイスクリーム」。

サンディーじゃないの? と思う方いるかも知れませんが、本家公式HP通りだったりします。(本家も伸ばさないのです)


 この、知る人なら知ってそうなアイスクリーム屋さんをもじった名前。

 今後もこういうパチもんっぽい店名沢山来ますからね! 皆様もご覚悟を!


 というデジャブ感は置いといて。


 この辺もまた、奥さんの推敲前チラ見に引っかかったんですが、こういうのを考えるの楽しかったんでしょうね。

 奥さんから「こっちにしよう!」と提案されたのが『バーゲンダッツ』でした(笑)


 いやぁ、ネーミングセンスはかなり好きなんですけどね。本家より安売り感ありますけど(笑)

 ただ、今回のアイスクリーム屋さんはお店であってほしかったので、今回は断りました。


 もしかしたら、コンビニ入ったりするシーンで登場しちゃうかも!?


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◆声に出して読むと大丈夫だけど、文章にするとダメな文(本当に難しい)


 これは書くときから悩んだりして、結局奥さんの推敲でも気にされたので書き換えていますが。

 この小説をアップする時は、最初に一度、事前に奥さんに推敲してもらって指摘箇所を修正しつつ、アップ前日に今度は音読して違和感を少しでも減らしてからアップする、という二段作業していたりします。


 そういう中で、サブタイトルにあるような言葉を使うべきかで悩むことがあります。


 例えば「◯◯を一口ひとくちくちにした」

 音読では普通に問題ないんですよ。でも文章の字面として悪い。

 いちロロ《ろろ》に見えたりするのも気持ち悪いですよね。

 ただ、「一口くちにする」もちょっと個人的には嫌なんですよねぇ。


 他にも「それは勿論学校生活の中で~」なんて、普段の文章で使っても問題ないじゃないですか。

 だけど、漢字が連続して並びすぎると、四字熟語だったり、そっち系に見えて字面がやっぱりよくない。

 この例なら勿論の後ろに「、」入れるのもありですが、読ませる時そこに「、」を入れると端切れが悪い、なんてこともあって、このへんは奥さんと何時も四苦八苦してます。


 皆さんの読んでても、こういう違和感がない作品多くて、本当に凄いなぁって感心しきりです。見習わねば……。


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 というわけで第二弾、いかがだったでしょうか?

 よもやま話は語りが多いのですが、ネタがあるとこういうライトなお話の方が喜んでもらえそうな気はしますよね。

 早々ネタも溜まるものではありませんが(多分)、何時来るかも分からない第三弾も期待せずお待ち下さい!

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