第4回:ニチサハの世界はGod at Near

※本内容には、一巻第八話までのネタバレが含まれる場合がありますのでご注意ください。


 今回はこの「ニチサハ」の世界観やジャンルを、どのような理由で創造したのか、について書いてみたいと思います。


 さて。

 いきなりですが、今回のサブタイトル、かっこいいですよね。


『God at Near』


 Google翻訳で日本語に直すと

 これを見て、世界観を作る作者が神なんでしょ? なんて思う方々も多いと思うのですが。実はこれ、ルビなのですよ。

 え? と思うかも知れませんが、これ、カクヨム記法で表すとこうなります。


ごった煮God at Near


 ね? かっこいいでしょ?(かっこいいよね!?)

 この、冗談かダジャレかも分からない、一見酷く見える表記。

 実は自身の中ではしっかりとした意味があるのです。


 しょぼん(´・ω・`)は作品を書き出すに辺り、決めていたことがあります。

 やはり作家活動するにあたり、アイデアは色々あります。ですが、出来る限り「複数作品の同時連載はしない」と決めています。

 どれかの作品が中途半端になる、というのは自身では嫌だからなのですが。

 とはいえアイデアを書きたいという欲、というのは勿論あるのです。


 そこで考えたのですよ。


 こういう、理由の大半は、からじゃないですか。

 だったら、それを一作品でやればよいじゃない! と。

 書きたくなった時に組み込める、そんな世界観を作っておけば、何処かで書くことができる!

 これが、しょぼん(´・ω・`)さんが行き着いた答え。つまりなのです。


 じゃあどうすれば、ごった煮になるのか。

 そう考えた時に、一番都合の良い世界。それが自分にとってでした。


 現代という、既にある舞台を使えることで、学園モノなんかの日常って、表現を少なめでも伝わりやすい世界観になりますよね。

 何といっても皆さん大体は経験しているものですから。


 しかも現代ファンタジーなので、現代のことわりに適っていない物も詰め込みやすい世界なのです。

 異世界ファンタジーで書けそうな能力を、別に現代ファンタジーで書いてもいい。

 想定しない種族がいたとしても、実は現代にいるけど影に隠れて暮らしている。そんなこともできる。


 そう。

 現代はファンタジーにできるのです。


 「現代のことわりにある人」と「現実になさそうな魔法や科学力を持つ人」という対比で、現代感がありながら、現代感のないファンタジー感を強調した戦いができる。

 そして、突然そういう組織だったり力に突然遭遇しても、現代の中のファンタジーなので、そういうものもあるファンタジー、と捉えやすい。


 そう。「非日常は日常茶飯事」というタイトルでやりたかった、好きなものを好きに書く、というのを、地でいけるわけですね。


 バトルものだけど、ラブコメもしたい。

 そして、現代ファンタジーでも同じ方向の世界観(異能も統一した能力系の世界にする)ではなく、色々な能力ものを詰め込んだものにして、自分が書きたいネタをいざとなったら書き出せるようにする。


 そういう現代という世界観に、まるで神がそこにいるかの如く、何時でも色々な物を世界に浸透させていける。


 『God at Near』とは、、という意味で、ルビとして適切なんです。


 だって、現代にいたら、極端な話、そこから異世界転移も可能なんですよ!

 これは現代ファンタジー特権。異世界にいたらできないことですもん。

現代は異世界転移に通づる。う~ん、深い!(深くない)


 ちなみに、この物語を全て読んでくださっている方は、このごった煮God at Nearを既に感じているはずです。

 一巻プロローグでは死んでいる深空が登場し。

 一巻第一話では佳穂は天使のエルフィが存在し、御影は刀を持って戦い、霧華は近未来風の銃を持つ。

 そして、一巻第七話では、雅騎がなんとも不可思議な力を駆使した戦い方を色々見せています。


 本来作品の趣旨や世界がブレると敬遠されがちな世界観ですが、これは自分が書きたいと思ったからには、書きたいんですよ。

 だからこそ始めた「非日常は日常茶飯事」ですからね!


 とまあ、こんなごった煮God at Nearな世界観ですが、それ故のお話を先に宣言しておきます。


 この作品ですが、世界観と構想の兼ね合い上、各巻毎に毛色がかなり変わります。

 構想上、一巻は佳穂とエルフィが。二巻は御影が。三巻が霧華が。そして四巻以降に雅騎と、大きな本筋の話に入る想定でいます。


 つまり。

 各キャラの能力、環境に応じた話が展開されやすいので、結構話の雰囲気がコロコロ変わる可能性があるんですよね。

 勿論登場する人物は一緒ですので、統一感は維持される物語ではあるんですが。


 今後も気長にお付き合いいただける方は、できればその違いをも敢えて楽しみ、注目してもらえたらなぁ、なんて思います。

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