rainbow days

ある雨上がりの事。

北高に虹がかかっているきらびやかな季節。

「…」

俺はハルヒを待っていた。

何か言いたい事があると言うのだが…


数分後、ハルヒが駆け足でやって来た。

「キョン、遅くなってごめん。あのね…私と付き合ってくれない?」

少女のような声を出したかと思うと…こりゃまあ何とも…

「…ははは、こりゃ面白い冗談だ。」

と笑い飛ばしたら…

「何よ、もう!」

と拗ねやがった。

「…良いに決まってるじゃねえか。」

と言った瞬間…

「…//」

顔を真っ赤に染めやがった。いつもそう言う表情をしてくれたら良いんだがな…

雨だまりを踏み、ほんのりと虹がかり、二人の幸福を祝福しているかのようだった。

「…ありがとう、キョン。」

とハルヒが言って、俺は本当にお前に会えて良かったって、思えた。こちらこそ、ありがとな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

エンドレススリー+rainbow days 坂井実 @aisyuusann8

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る