エンドレススリー+rainbow days
坂井実
最終話:繰り返される雛祭り
今日は3月3日、雛祭りである。
ハルヒはと言うと春休みの宿題の答え合わせをしていた。
「…はぁ〜。」
と溜息。
「さて、俺はそろそろ帰るぞ。」
と言った瞬間、俺はめまいがした。
意識がとんだかと思うと
今日は3月3日…
…ん?
俺は何かに気付きつつあったが、またハルヒの宿題に付き合わずに帰った。
…と思ったらまた意識がとんで
目を覚ますとハルヒは雛祭りの飾り付けをしていた。
「みくるちゃん!撮るわよ!」
カシャッ!
…写真を収める点に関しての相違点はない。
が、古泉が俺にしか聞こえない声で
「覚えていませんか?…貴方が些細な事に気づいていれば、この事件はなんなく解けますよ。」
と…
そしてハルヒの部屋で春休みの宿題の答え合わせをしつつ…
「…私、寝るわ。」
と言って俺を帰らせた。
(…待ってくれハルヒ!俺達の春休みの宿題が…っ!)
と思ったものの、やっぱり視界にはもはや既視感と言う概念を打ち砕くかのように雛祭りの準備をしており、撮影が終わり…
またハルヒの部屋で春休みの宿題の答え合わせをしていた。
(言うなら今しかねえ!)
「宿題を終わらせるぞ、ハルヒ!」
と俺が言い…
「分かった!」
と満面な笑みを浮かべた。
その後家に帰り、すぐに寝た。
気が付くと3月4日、天気はヤケに晴れ晴れだった。
直射日光が眠たい目に突き刺さる。
(これで良かったんだよな…)
と俺は思った。
End
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