第1660話「起死回生」※
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◇名無しの調査開拓員
圧倒的ではないか我が軍は!
◇名無しの調査開拓員
勝ったな(確信
風呂入って畑の様子見てきて故郷の幼馴染と結婚してくる
◇名無しの調査開拓員
さす騎士
やっぱ突撃隊の突破力エグいですわー
◇名無しの調査開拓員
赤兎ちゃんたちもすごい活躍っすね
◇名無しの調査開拓員
あそこだけレベル違うよ
スキルレベルキャップ突破してるでしょ
◇名無しの調査開拓員
FPOは才能ゲーであることが分かりました
もうこんなクソゲーやめます
◇名無しの調査開拓員
大盾なら構えてるだけでトッププレイヤーになれるぞ
◇名無しの調査開拓員
にしてもこのGはなんだったんだ
◇名無しの調査開拓員
まじでキモい
運営に苦情いれたろ
◇名無しの調査開拓員
結構非難轟々らしいからなぁ
ビジュアルここまで生々しくしなくてもいいのに
◇名無しの調査開拓員
とりまアイテム漁るべ
◇名無しの調査開拓員
うおおおおお!? なんか細いやつがいっぱい出てきた!
◇名無しの調査開拓員
なんじゃあの数!?
◇名無しの調査開拓員
誰かがフラグ立てるからだろ!
◇名無しの調査開拓員
もうだめだぁ
おしまいだぁ
◇名無しの調査開拓員
なに全員倒してしまっても構わんのだろう
◇名無しの調査開拓員
さっきからLettyちゃんがフラグっぽいこと言い続けてるせいで展開がおかしくなってる。って愚痴りに来たらここでもフラグ乱立してんのかよ。
◇名無しの調査開拓員
流石に騎士団と白鹿庵総出で倒してた相手が百匹になるとは聞いてない
◇名無しの調査開拓員
ちょっと難易度調整ミスってない!?
◇名無しの調査開拓員
シナリオAIちゃん怒ってません?
◇名無しの調査開拓員
運営〜〜〜〜〜!
たすけて運営〜〜〜〜〜!
◇名無しの調査開拓員
それもこれも全部おっさんって奴が悪いんだ
◇名無しの調査開拓員
しかし騎士団はさすがだな。もう体勢立て直してるぞ。
◇名無しの調査開拓員
でも新型百匹はきついって!
俺は逃げるぜ!!!
◇名無しの調査開拓員
逃げるったって敵が海から来てるわけで。船もやばいんじゃねぇの?
◇名無しの調査開拓員
とりあえずSCSのコアだけ抱えておっさんのテントに逃げ込んでる。
おっさんのテント、あったかいなりぃ
◇名無しの調査開拓員
あったか稲荷はT-1が全部食べました。あの指揮官なんでこの状況でバクバク食べてんの?
◇名無しの調査開拓員
むしろこの状況だから食欲増すんだろ
◇名無しの調査開拓員
なぜか調理班が全力稼働してる
◇名無しの調査開拓員
騎士団の全力戦闘はローテで飯バフも維持してるからね。
近接職なら大櫓カツ丼とサカオ印の激辛スパイシーチキンカレーと大金星ビールを5分おきに食ってる。
◇名無しの調査開拓員
それ重量だけで10キロくらいあるんじゃねぇの?
◇名無しの調査開拓員
機術師ならゴールデンデラックスフルーツパフェと金銀あんみつとプリンが必須だからなぁ。それに属性ごととかで追加メニューもあるし、かなりきついよ。
◇名無しの調査開拓員
甘いの苦手俺氏、泣く泣く機術師リタイアした経験あり
◇名無しの調査開拓員
ウェイドちゃんとか凄まじい機術の才能持ってそう
◇名無しの調査開拓員
何気にめっちゃ食えるっていうのはFPOで有利な才能だよなぁ
レティとかも飯バフめっちゃ食べてるんじゃなかったっけ?
◇名無しの調査開拓員
爆速で食べてるからあんまり目立たないけど、あの子普通に戦闘前に釜飯食べてたりしますよ。
◇名無しの調査開拓員
戦いながらチョコバーとオムライスとラーメン食ってたわ
◇名無しの調査開拓員
食い合わせが悪すぎるだろ
あと汁物は飛び散りそう
◇名無しの調査開拓員
そこを器用に食べられるのも才能か・・・
◇名無しの調査開拓員
難易度が高すぎるっぴ!
◇名無しの調査開拓員
しかし新型100匹ってどうするんだろ
◇名無しの調査開拓員
流石にチマチマ潰すってレベルじゃねーぞ!
◇名無しの調査開拓員
有象無象の黒ならともかく、アイツはちょっと厳しすぎる
◇名無しの調査開拓員
助けて、団長ーーーーーーっ!
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閃光が迸る。
直後、天まで迫ろうかという真紅の爆炎が立て続けに噴き上がり、海から現れた百匹の甲虫を滅殺した。一切の逡巡も慈悲もなく、敵は痛みを知覚するよりも早く魂魄を焼却された。
「……はえ?」
もうだめだ、おしまいだ、逃げたい、と蹲って震えていたシフォンが唖然とする。よろよろと立ち上がって周囲を見渡し、焦げ臭い空気に鼻を動かす。
そこには焦土が広がっていた。調査開拓員たちを絶望の淵まで追いやった黒の大群が、その粗方を炭化させている。
「い、いったいなにが」
この惨状を引き起こしたのは一瞬の閃光だ。それを思い出したシフォンは、慌てて背後へ振り返る。そして、目を大きく見開いた。
「な、なにあれーーーーっ!?」
峻険に立ちはだかる巨大な霊山。その中腹に立ち上がる、七つの列柱。純白に光り輝き、神々しささえ感じさせる巨大な塔の頂点に、鮮やかな黄金の炎を纏った何かが立っていた。
それらは四足の獣や蛇、虫、あるいは木など、様々な姿をしていた。その周囲に無数の古代エルフ語で記述された魔法陣のようなものが浮かび、凄まじいエネルギーを集めている。
業火の中から、僅かながら新型甲虫が立ち上がる。運よく生き残ることができただけの者たちは、目を赤く輝かせ、怨嗟の雄叫びをあげる。
直後――。
『マジパネェー。イッタンバクアゲシテコ!』
柱の上の何かが声を発する。瞬間、辛くも立ち上がった羽虫が燃え上がり、今度こそ四肢の欠片さえ残さず消えた。
その圧倒的な火力に、レティたちでさえ立ち止まる。突如として現れた詳細不明の友軍に、困惑が広がっていた。
「すみません。お待たせしました」
そんな彼女たちの前に、青いマントを広げた青年が降り立つ。盟友たる銀翼の団の面々と、忠実な部下たちを引き連れて戻ってきた。
調査開拓団の最強。個人における最大戦力。――騎士団長アストラの帰還であった。
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Tips
◇ 大櫓カツ丼
櫓のようにトンカツを高く積み上げ、上からトロトロの半熟卵で閉じた、豪勢なカツ丼。ボリュームたっぷりで、どんな腹ペコでも必ず満足する一品。
〈勝利の方程式〉
食後15分間、攻撃力が2倍になる。15分以降、効力は徐々に減少する。
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