第877話「塀の外へ」

「杏奈、この服はどうでしょうか?」

「とてもお似合いだと思いますが……」

「もう、杏奈はそればっかりですね」


 清麗院家の屋敷にある茜の衣装部屋にて、杏奈は延々と同じセリフを繰り返していた。

 事の発端は、突如決まった主人の外出である。何やら側仕えの杏奈も知らないところで知り合ったご友人との“交流会”とのことで、彼女はそのための衣装を選ぶ主人に付き合っているのである。

 しかし、天下の清麗院家となれば、お嬢様の持つ衣服も膨大な数になる。現に、杏奈たちは第三衣装室にやってきたばかりで、まだこの後ろに第六まで揃っている。ちなみに、そこに収まっているのはドレスばかりで、もっとカジュアルな服はまた別の部屋にある。

 そんなわけで、いくら世界屈指の有名デザイナーたちが腕によりをかけて製作した衣装だとしても、杏奈の目にはゲシュタルト崩壊を起こしたただの布の塊にしか見えなくなっていた。


「うーん、やっぱりもう少し落ち着いたものの方がいいでしょうか」


 だと言うのに、杏奈の主人はウキウキと思い悩んでいる。今持っているのは真紅のドレスと、純白のドレスである。

 普段の茜お嬢様をよく知る杏奈にとっては、珍しい姿だ。彼女は普段のパーティなどでは衣装にほとんど興味を示さず、側仕えたちが選んだいくつかの候補の中からさほど悩むことなく一つ決めていた。だと言うのに、今日は朝からずっとこの調子である。

 それどころか、“交流会”の話が杏奈の耳に届く数日前から如実に浮かれ初めており、急に美容にも興味を出し始めた。屋敷の敷地内に専用のエステスパとジムが一夜で建てられ、今では毎夜毎夜入念なマッサージを受けている。


「お嬢様、いったいどのようなお方と会うんですか?」

「私の大切な友人です」

「はぁ……」


 “交流会”の話を聞いたのは、つい数週間前のことである。杏奈の母親であり、清麗院光様の側仕えをしている侍女頭から直々かつ内密に、と伝えられた。その時点ではまだ会場すら決まっておらず、参加者の詳細も分からなかった。全くもって、頭から爪先まで怪しさ100%の“交流会”だが、清麗院光さまの許可もあるのなら杏奈が何か言うこともない。


「せめて、会場が分かってからの方がお召し物も選びやすいと思うのですが……」

「むぅ、やはりそうですか」

「とにかく、その白い方はウェディングドレスみたいですし、やめておいたほうが」

「ウェディング!? そ、そんな杏奈、気が早いですよ!」

「なんのことですか?」


 突然バタバタと手を振ってドレスをもみくちゃにする主人に、杏奈は怪訝な顔をする。とりあえず、職人が手間を掛けて縫った繊細な飾りが千切れるからやめてほしい。

 杏奈が密かにため息をついていると、部屋のドアが控えめに叩かれる。主人は気づいていない様子だったが、杏奈はそっとドアを開ける。


「杏奈様。例の“交流会”の詳細が決まりました」

「ああ、やっとですか。ありがとう」


 やってきた侍女が白い封筒を持っている。赤い封蝋を剥がすと、中に一枚の紙が入っていた。そこに書かれているものを見て、杏奈は思わず目を丸くした。


「はっ?」

「どうかしましたか、杏奈?」


 流石に主人も気づき、首を傾げる。杏奈は慌てて紙を広げ、彼女に差し出した。


「“交流会”の会場なのですが、これは何かの間違いだと……」

「ふむふむ。なるほど、いいじゃないですか」

「ええっ!?」


 あっさりと了承する茜に、杏奈は再び驚く。彼女はあたふたとしながら、紙面を確認し、もう一度主人の顔を見る。


「本当にいいんですか? だって、ここ——」



『ポイントB、配置完了』

『ポイントF、以上ありません』

「了解。そのまま警戒続行。対象を見失わないように」


 特殊警備会社〈シークレット〉の統合作戦本部。一面にずらりと並んだ監視カメラの映像を睨みながら、花山は次々と飛んでくる通信に答えていく。

 ついにこの時が来てしまった。〈白鹿庵〉の面々が一堂に会する、彼女にとっても死ぬほど忙しくなる地獄の日が。

 この日のために社のあらゆるリソースを注ぎ込んだ。それだけでは飽き足らず、清麗院家とも密接な連携を構築した。


「カフェの様子は?」

「異常ありません。一般の客も数名いますが……」

「別に排除しなくてもいいわ。即座に鎮圧できるだけの用意は忘れずに」

「もちろんです」


 彼女たちが清麗院家との話し合いの末に“オフ会”の場所に定めたのは、なんということはない街中のカフェだった。当然、清麗院グループと繋がりがある店舗だが、表も裏もない極々普通の喫茶店である。

 それは、一応一般人であると判断されたラクトやエイミーに対する配慮もあった。そのために、一般人に扮した無数の警備員が雑踏に紛れる羽目になったが。


「しっかし、清麗院の箱入り娘さんがこんなカフェにね」

「口を慎みなさいな。どこから聞かれてるか分からないわよ」

統合作戦本部ここって完全防諜っすよね?」

「でも、清麗院の“屋敷”の中よ」


 軽口を叩く部下を、花山は即座に諫める。

 〈シークレット〉の業務の中でも最高レベルの任務に際して使用される統合作戦本部は、物理的にも電子的にも完璧な遮断措置が取られている。とはいえ、それで安心できるほど清麗院は生易しいものではない。

 そもそも、こんな街中の人に溢れたカフェという、警備においては最悪の条件にあたる会場でもすんなりと許可が出たのは、そこが“清麗院の屋敷内”であるからだ。


「清麗院家に関係のある全ての事柄について、完璧に把握している。まったく、お金持ちってすごいわねぇ」


 清麗院家の女当主、清麗院光。彼女は自分の屋敷の中で起こっている全てのことを完全に掌握している。それは決して冗談や誇張ではない。広大な面積を誇る邸宅は当然のこと、清麗院グループ傘下の企業、さらにその関連企業まで。およそ清麗院と関係のある全ての事象を把握している。

 カフェも清麗院グループが経営しているチェーン店だ。だから、光は大事な一人娘でも預けられる。


『ラクトとエイミーがマンションから出て来ました』

「そっちも追跡しといて。怪しい動きがあったら即時取り押さえて。彼女たちを狙う何かがあっても、鎮圧して。報告はその後でいいわ」

『了解』


 トーカとミカゲがホテルを出発して間をおかず、ラクトとエイミーも動き出した。統合作戦本部の巨大なディスプレイに、四人の現在地を表すポイントが表示される。


『い、イチジクさん』

「花山と呼びなさい。——何があった?」

『トーカと目が合いました……』

「何を推しのライブに行ったオタクみたいな事言ってるのよ」

『そ、そうではなくて! 手を振られたんです!』


 イヤホンから伝わる切迫した声に、花山は思わず唇をへの字に曲げる。トーカもミカゲもまだ10代だと言うのに、熟練の潜入者を発見するとは。しかも、報告してきた部下は彼女たちから遥かに離れた高層ビルの屋上から双眼鏡を使って見張っていたはずだ。


「もうヤダこの仕事。天眼流とか冗談も大概にしてよ」


 マイクを切り、小さく泣き言を溢す。そうでもしなければ身がもたない。花山は一度大きなため息をついて、インカムのスイッチを切り替える。


「監視は続行。対象には把握されていることを前提に」

『りょ、了解』


 お願いだから、ウチの優秀な人員のプライドを折ってくれるな。そんな祈りにも似た懇願をしつつ、花山は今日という長い長い一日に再び大きなため息を吐いた。


「それじゃあ、ブラックアウトの準備よろしく。私はおじさんの所行ってくるから」

「了解です」


 花山は監視対象の護送も任されている。統合作戦本部を部下に任せ、彼女は重たい足取りで部屋を退出した。



「ママー、そろそろ出かけるね」

『はいはーい。気をつけて行ってくるのよ』


 玄関で靴を履きながら、携帯に向かって話し掛ける。職場にいるはずのママの声が帰ってきて、わたしは頷く。

 今日はいよいよ〈白鹿庵〉のオフ会だ。ということはつまり、ついに、おじちゃんと顔を合わせることになる。

 わたしは玄関に置いてある鏡で今一度服装と前髪の様子を確かめる。レティもトーカもお嬢様みたいだし、ラクトとエイミーは大人の女性って感じがするし、一人だけ子供っぽいと思われそうで少し不安だ。けれど、それ以上にワクワクが勝っていた。


『志穂』


 繋ぎっぱなしの携帯から、ママの声がする。慌てて応答すると、ママは仕事モードじゃない優しい声で言った。


『叔父さんによろしくね』

「——うん!」


 おじちゃんと会うと言うことは、すぐにママにも話した。てっきりダメだと言われるかと思ったけど、ママはあっさりと許してくれた。その日はママも仕事でとても忙しいらしいけど、ママのぶんもわたしがおじちゃんと沢山話したい。


『それと、レティちゃんと仲良くするのよ。お小遣い足りなかったら、叔父さんに協力してもらっていいから』

「はえっ? う、うん……。レティとも仲良くすると思うけど……」


 よく分からないけど、ママもきっと心配なのだろう。今までVRでは会っていたとはいえ、現実では顔も知らない同志で集まるんだから。でも、おじちゃんもいるしきっと大丈夫だ。レティたちも、もう十分仲の良い友達だし。


『あ、招待状は持った?』

「はええっ。ちょ、ちょっと待ってね!」


 ママに尋ねられ、慌てて鞄の中を確認する。中にはちゃんと、匿名郵送で送られてきたレッジさんからの招待状があった。これがないと会場に入れないらしいから、忘れたら大変だ。


『場所は分かってる? 駅前の大通りにあるカフェ〈フロンティア〉だからね。電波障害が起きるかもしれないし、ちゃんと地図見ておきなさいよ』

「分かってるよぉ。なんか、ママの方が詳しくなってない?」


 いつもよりも心配性なママに少し呆れながら、地図を確認する。端末のナビにも同じ住所が登録されているのを見て、わたしは立ち上がった。


「よし、準備かんりょー! 行ってきます!」

『行ってらっしゃい』


 家を飛び出し、ちゃんと鍵をしめる。ウチから会場のカフェまではあまり遠くない。30分もあれば着くはずだった。

 わたしはまだ見ぬお友達との邂逅を果たすため、意気揚々と歩き出した。



 清麗院家が擁する医療都市、その最奥にひっそりと佇む研究施設、最先端科学技術研究所。他のどの重要施設よりも厳重な警備が施されたビルは、地下に広がる構造の方が大部分を占めていた。

 脳科学関連の先端的な研究を行うこの施設は、昨今急速に発展しすっかり一般の間にも広まった仮想現実没入技術などもその対象としている。

 黒色のバンで正門前に乗り付けた花山は、今の時代珍しくなってしまった腕時計で時刻を確認する。もうすぐブラックアウトの予定時刻だ。彼女はバンの後部座席に待機している部下たちに合図を出し、自身も車を降りた。


「〈シークレット〉の花山です。監視対象の移送のため参りました」

「身分証の提示を。生体認証も」


 分厚い正門の前でセキュリティチェックを受ける。

 このビルの中で行われている実験は、万が一にも外部へ流出できないものばかりだから、当然の措置である。とはいえ、頻繁にここへ足を運ぶ花山は少し面倒にも感じている。そろそろ常連と言ってもいいのだから、顔パスでいいじゃないか、などと無体なことを考える。


「チェック完了。移送プランは承認済みです」


 警備員に促され、ビルの中に入る。白い無機質な廊下を歩き、面白みのないエレベーターで地下へと降りる。


「ここから先は電子機器を預かります」

「はいはい」


 エレベーターコーンソール上での最下層、そこで花山と部下たちはあらゆる電子機器を研究所の職員に預ける。その上で更に念入りに身体検査が行われ、徹底的に調べられる。

 その後、また別の独立したエレベーターを用いて更に地下へと潜っていく。ようやく到着した本当の最下層に、屈強な警備員が立っていた。


「ブラックアウトは15分後です。それまでに電子錠と物理錠の施錠、独立生命維持装置の装着を」

「分かってるわ」


 何度も事前に見直した計画を、職員が繰り返す。花山はうんざりしながら頷き、長い廊下を進む。

 まるで銀行の金庫かと言わんばかりの、分厚い金属製の扉が開く。そしてまた少し歩くと、同じ扉がもう一枚立ち塞がる。


「全く、嫌になるくらい厳重ね」

「仕方ありませんよ。これくらいしないとあの人は留めて置けませんし」


 愚痴を溢す花山に、テーザーガンを装備した部下が答える。

 この空間は物理的に遮断されているだけではない。電波的にも、有線接続のイントラネット以外の全てが拒絶されている。照明すらも必要最低限に抑えられ、無機質な研究所の中でも一段と不気味だ。


「花山さん、お待ちしていました」

「桑名さんか。よろしくお願いします」


 最後の防護扉の前に立っていたのは、スーツ姿の長髪の女性。イザナミ計画実行委員会の一員であり、この研究所の職員でもある桑名だった。最後の扉は、彼女のカードキーがなければ開かない。


「対象の容態は?」

「安定しています。眠っているようで、おとなしいものですよ」

「本当かなぁ」


 桑名は花山と、彼女の部下たちを確認する。偽者やスパイが紛れていないことを確認し。彼女はようやくカードキーを壁のコンソールに翳した。


「たかだか人一人に、清麗院家も豪勢なことで」

「これだけしても足りないくらいなんだぞ。監視対象に自主的に収まってもらわないといけないなんて——」

「そこ。桑名さんの前よ」


 桑名が複雑な解錠手順を進めている間、屈強な男たちが小声で囁く。部下の会話を花山が叱責すると、桑名がくすりと笑った。


「事実ですから、気にしていませんよ。本人の同意があったとはいえ、空宮さんには大変な負担を強いたわけですし」


 寛容な清麗院家直属の技術部主任に、花山は謝罪する。桑名は首を振り、ゆっくりと開き始める扉を静かに見つめる。


「彼のおかげで、清麗院家は仮想現実をはじめとしたネクストステージの分野で圧倒的な技術優位を得ました。偶然とはいえ、彼を発見できたのは我々にとって最大の幸運でしたよ」

「あのおっさんの頭の中を調べ始めて結構経ってますけど、いまだに完璧な模倣は?」

「できませんね。あの人の頭には宇宙が詰まってます。どれだけ緻密に組み上げた電脳も、彼の脳には劣ります」


 恍惚とした顔で桑名が言う。

 彼女はやはり生粋の科学者であり、技術者なのだ。花山は薄寒い恐怖を背中に感じながら、改めて思い直す。そして、自身の職務を思い出す。


「中に入ったらまず第一に電子錠、次に物理錠よ」

「分かってますよ」


 花山が最後の確認をする。部下たちが頷く。

 分厚い扉がゆっくりと開く。


「入って」


 花山の指示で、部下たちはまだ開き切っていない扉の隙間に体を滑り込ませた。ブラックアウトは周辺地域への影響を鑑みて、30分を限度としている。ここからは時間との勝負だった。

 何事もなく終わってくれよ、と祈るような気持ちで扉の向こうへ踏み入る花山。


「は、班長……」


 白く、無機質な病室。全面強化防弾ガラスで仕切られ、向こう側に一台のVRシェルがある。生命維持装置から伸びた無数のコードがそこに繋がり、中に収まっている患者の命を繋いでいる。

 ——はずだったのだが。


「は?」


 呆然と立ち尽くす部下たち。彼らを押し退け、花山と桑名が病室に飛び込む。

 開け放たれた卵型のシェルの中に、青いジェルが満たされている。しかし、その中にいるはずの人物がいない。


「セキュリティ!」


 桑名が壁にある緊急通報装置を叩く。赤い警戒灯が輝き、サイレンが鳴り響く。


「備品確認! なくなってるものは?」


 花山が指示を出す。すぐさま部下たちが動き出し、室内を確認する。


「く、車椅子が一つ消えていますっ!」

「クソッ! あのおっさん!」


 即座に挙がった報告に、花山は思わずガラスの隔壁を叩く。堅固な耐久性を持つはずの防弾ガラスに、放射状の亀裂が走る。若い部下が小さく悲鳴を上げた。


「探せ! 絶対に逃すな!」

「インターネット通信を全面遮断! 研究所だけじゃない、医療都市全域だ! 確認取ってる暇なんてあるか!」


 桑名と花山。二人の女傑が吠える。部下たちも責め立てられ、一斉に動き出す。

 その時だった。


『あーあー、テステス』


 突然、シェルの隣に置かれていた生命維持装置が音声を流し始める。それを聞いた瞬間、花山たちが一斉に振り向く。


「嘘だろ……」


 誰かが声を漏らした。ここは外部から完全に遮断された、閉鎖的な空間であるはずだ。だというのに、生命維持装置がオンラインになっている。

 モニターに表示された心電図の動きが、男の声に合わせて揺らぐ。


『先に車に乗ってるぞ。早めに来てくれると嬉しいな』

「この——っ!」


 その間の抜けた声に、花山は思わずモニターを破壊しそうになる。彼女は寸前で思い留まり、桑名と目を合わせる。二人は浅く頷くと、同時に駆け出した。


「うわっ!? ど、どうしたんですか?」


 立入禁止区域前の警備員が、驚いた顔をする。鬼気迫る表情の花山と桑名は、同時に舌打ちした。緊急警報装置が、管理区画外にまで届いていない。あとでメンテナンス記録を見返す必要があるな、と桑名は眉間に皺を寄せる。


「エレベーター!」

「ちょ、ちょっと待って——」

「鈍いわね!」


 慌てふためく警備員を飛び越え、二人は緊急用の階段へ向かう。三段飛ばしで駆け登り、地上階に出る。研究者たちが何事かと顔を覗かせるが、それに構う暇はない。二人は警備員の制止を殴り倒して、正門前に停めてあるバンの前に辿り着く。


「おっさん!!!!」


 花山が乱暴にドアを開ける。


「やあ、イチジク。遅かったな」


 車内の暗がりから、そんな声が返ってきた。

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