第217.5話 『真編竹取物語』についてお喋り的な
どうも、魂のレッドライン作者のハルレッドです。
今回は211話から217話までの『真編竹取物語』についてお喋りしようかと思います。
そんなガチのヤツではないので気軽にどうぞ。
そも、3章で竹取物語を取り入れようと決めたのはかなり前。
なんなら割とプロットを没にしている僕にしては珍しくプロット段階から生きている設定です。
だから1話から伏線(……と言うにはかなり薄いけど)張ってるし、作中割と何回も『月』を使ってます。
んで、実際書く日になった時、「俺如きがこんなことしていいんだろうか……」という今更な恐怖を微妙に感じたりもしました。
だって日本最古の物語ですよ、先輩とか師匠とかの領域越えた原初の存在ですよ。
でも決めたこと変えるのは嫌だったし、伏線が「なにこれ?」っていう状態になっちゃうので書くことにしました。
誰かからブチギレられたりしないかな……とも思いましたが、杞憂でしたね。
さて、前置きはここまでにして、ここからは登場キャラについてちょっと話していきます。
【竹取の若】
主人公にして、キーパーソンにして、本家に存在しない存在。
そう、分かってるとは思いますが『竹取物語』には【竹取の若】なんて存在しません。
だけどストーリー的に、
「帝は敵だし、5人の貴族と結婚するのも流石におかしいし。じゃあ翁……? いや流石にそれはマズい」
と、なったので爆誕してもらいました。
彼はシナトスとエルメの父親にして、光の先祖です。
……非常にややこしい。
説明すると、若は作中でも言った通り一度結婚しています。
しかし、その後嫁に息子を連れて逃げられてしまいました。
んで、そっちの方の子供の子孫が光です。
ちなみに逃げられた理由は「父と母ことばかりの機械みたいな仕事人間だったから」
いつまで経ってもあの小屋から出て行こうとせず、ろくに子供の面倒もみないで毎日毎日竹、竹、竹、竹!
そりゃ逃げるわ。
なお割と若もそれはショックで反省したようで、エルメとシナトスの面倒はちゃんとみてます。
(まあ都に出てるから状況違うけどさ……)
【カグヤ】
メインヒロイン、本家の『かぐや姫』に該当する人物です。
本名はカグヤ・メヒウ・キウリノ、シナトスとエルメの母親。
性格は作中の通り。
真面目で芯の強い人だけど、マヌケで天然な所がある。
イメージもうちょっと元気になったシナトスって感じです。
口調は常に敬語を意識しました。
一応改変は多々あれど、本家のかぐや姫と同じような行動をするようには意識しています。
竹から現れて、その竹から金出てきて、そのお金で都行って、告白されて……と。
僕的にはもうちょっと『素のカグヤ』を書きたかったんですけど、あんまり余裕がありませんでした。
なお見た目はシナトスが大人っぽくなった感じという非常に曖昧なものを想像しております。
あと最初に乗っていた『竹みたいなロケット』はロメリアが作った物だったりしたら面白いですね。
実際は……どうなんでしょう。(誰に聞いているのだ)
【翁&媼】
あんまり出番なかった。
だって若がいるから出しずらいんだもの。
……つまり僕の力量不足ですね。
特に媼は全然出番ありませんでしたね……。
【5人の貴族】
竹取物語ではお馴染みの求婚からの無理ゲーをすることになった5人。
そも、平然と偽物とか用意する時点で本心から愛してないことが丸わかりなので、終盤で敵としてだそうと思いました。
ただ、大伴御行は読んだ感じ、
「あれ……、この人はそうでもないな……」
と思ったので、彼だけ味方側にしています。
なお、石上麻呂も本家の感じそうでもない側なんですが、
「二人も同じポジションは……」
というアレがあったので彼も敵側にしました。
それは本当に申し訳ない。
なので本家では大伴御行と石上麻呂はちゃんとしてる人です。
この改変小説読んで「石上麻呂ってクソじゃん」とか思わないでくださいね。
え? あとの3人?
それは知らん、アイツらは本家の通りだから。
フォローする余地ないでしょう。
【帝】
ラスボス。
読めばわかるヤバい人。
グレイルともまたちょっと違う『超傲慢』タイプの敵です。
ちなみに顎は普通。
初めは石上麻呂と同じようなことになってしまうか、とも思ったんですけど……。
正直、顎の印象が強すぎた。
なんかあれ見たら、
「まあ……いいか……」
となってしまって、こうなっちゃってました。
でもね、顎の人もこんなに酷くない。
という事でこっちも本当に申し訳ない。
本家も顎もこんなクズではないです。
全然いい人です、顎も……うん……まあ……うん。
【シナトス&エルメ】
出番なし&あんまり出番なし。
まあ、シナトスはまだ赤ちゃんだし。
なおあの後美紀さんに連れられ二人は天界に行きます。
んで、あの日のことを覚えているエルメは人間を恐れ、下界には行かなくなってしまいました。
反対にシナトスは『母は間違っていない』と証明するために積極的に下界に行くようになります。
エルメが人間を恐れ、深い交流を避けようとするのもこれが原因です。
そしてシナトスに同じ道を歩んで欲しくないと思い、32話のような喧嘩になることも。
これから二人がどうなるのかは……これからをどうぞお楽しみください。
ちなみエルメは光が父の子孫であることを知っており、シナトスは知りません。
人間を恐れるわりに、エルメが光に若干甘いというか距離が近いのもそのためです。
【織田信長】
出てないじゃん、と思うでしょう。
うん、出てないです。
けど関わってはいます。
どう書こうか悩んでいたんですが、枠がなかったのでここで書きます。
シナトスはあの後何度も下界に行き、積極的に交流を取っていきました。
その内の一人が彼。
これはもう既に語っていることですね。
しかし、シナトスがこうやって何度も下界に行っている間も帝は彼女を探し続けていました。
そして1582年のある日、帝は再びシナトスを見つけてしまいました。
もちろん帝はシナトスを捕まえようとしますが……。
「貴様、誰の女に手を出そうとしているのか分かっておるのか?」
信長がそれを許すはずもありません。
事情は知らないけれど帝の異常性をすぐに察知した信長は、帝と一騎打ちを開始。
激闘の末、なんとか帝を退けることに成功しましたが、そこには一つの罠が。
――本能寺の変。
帝は戦いの前に明智光秀を味方に引き入れていたのでした。
こうして神仏衆生の敵たる魔王は皮肉にも神を庇い、炎の中に消えていったのでした……。
っていうストーリーを書くつもりでした。
でも余裕がなかった。
ちなみに信長が神たるシナトスの味方をするのは「半神」だから。
あと神っぽくないからです。
なお何度も下界に訪れているシナトスが出会った人間はもちろん信長だけではなく……。
もしかしたら某救国の聖女だったり、某幕末の英雄に出会ったいたりするかもしれません。
そして彼らの死にも、もしかしたら帝が……?
と、今回の語りはここまで。
今後も『魂のレッドライン』を楽しんでいただければ幸いですm(_ _"m)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます