第3話 芙蓉ママ、降臨する
「きゃあああああああ」
扶桑の絶叫が深夜の僕の部屋に響き渡る
うわあ、これは不味いよ
僕はとっさに芙蓉を抱きしめてその口を手で塞ぐ
「むう、むう、むううううう」
なんとか芙蓉の絶叫は抑え込んだけど、これは絵的に凄くやばいだろう
僕は全裸の女子高生を抑え込んでいる鬼畜な男としか見えないよね
しかも、口を手で押さえて喋れないようにしているしね、マジ鬼畜だ
どうしよう、パニック状態の芙蓉は、抱き押さえている僕の腕から逃れようと暴れている
「芙蓉、芙蓉、落ち着け、落ち着くんだ、誰もお前を襲わない、お前が裸なのは事故なんだよ」
本当に迷惑だ、自分でビキニアーマーを消しておいて、勝手に裸になったのに
何で俺を性犯罪者を見るような目で見るんだ
それに芙蓉は僕の言葉を全く理解していない
僕を強姦魔と決めつけて僕の腕の中で暴れまくる事をやめないんだ
くそう、芙蓉のバカやろう、ダメだ、ぼやいていても仕方が無い
この状況からどうやったら抜け出せるんだ、考えろ、考えるんだ僕
そして、僕は閃いた んだ
一歩間違えばそれこそ、身の破滅になる手段をね
ええいい、この状況から抜け出せる他の考えは浮かばないだ
やるしかないだろう、やってやろうじゃないか
俺は覚悟を決めて、暴れる芙蓉を抱えあげる
「ぎゃあ、変態、やめろ、離せ」
案の定、芙蓉は騒ぎまくる
バタバタと脚を動かして僕の腕の中から逃げようとする
でも、芙蓉は判っていないんだ、脚をバタバタさせる事で僕に芙蓉のおまんこを見せつけているってことに
やめて欲しいんだけどな、僕は暴れる芙蓉を無理やり抱えへてベッドに突進する
「ま、待って、ねえ、本気なの、私初めてなんだから、あんた責任取れるでしょうね」
おまえは、自意識過剰なんだよ
ああ、五月蝿い、僕は無理やり芙蓉をベッドの上に投げ出す
「え、ええ、いや、いやああ、あんた、私を犯すのね、幾ら私が可愛いからって、私はまだ高校生よ、あんた、性犯罪者じゃない、いや、いやああ、近づかないで」
バカなことを叫んでいる芙蓉に床に落ちている毛布を投げつける
「ほら、毛布だ、それで裸の身体を隠せるだろう」
そして、やはり床に落ちている俺のパジャマを掴み、芙蓉に突きつける
「毛布の中で、取り合えずこれを着ろ」
芙蓉の動きが止まり、僕を見つめる
「ねえ、あんた、私を犯すんじゃないの」
「はあああ、もう、いい加減にしろよ
ほんと、頼むからさっさと毛布で身体を隠して、それを着ろよ
人の部屋で勝手に裸になって、勝手に叫び出して、勝手に人を性犯罪者にするんじゃないよ
お前、ほんと最低だよ」
僕はそれだけ言うと床に崩れ込むように座る
もう、限界だ
芙蓉はベッドの中でもぞもぞと動いている
どうやら、僕の意図を理解したらしい
僕のパジャマをやっと着始めた
そして、最大の懸念事項、『騒ぎに気付いて親が部屋に入ってくる』は無いみたいだ
それを確認して、僕の緊張はやっと緩む
そして、睡魔が押し寄せる
ああ、もう26時だよ
もう、どうでもいいや
「ねえ、山田、私勘違いして、山田に醜い事をして、ごめんね
でも私は処女だからこういうことに耐性はないんだよ
だから判ってよ、許してよ
ねえ、本当にごめんなさい」
なんか芙蓉が言ってるけど睡魔が襲っていて何を言っているかがわからないよ、知らんがな
僕は何もかも忘れて眠りに落ちてゆく
そう、眠ったはずだった
「あら、やっと来たわね」
僕は自分の部屋の床で眠ったはずなのに、なぜか知らない部屋にいる
そして、その部屋にいるのは...
ああ、この人は芙蓉の母親に違いないね
芙蓉と同じロり顔、ロり体型のまま年だけ取ったおばさんが腰に手を当てて威圧的な目で僕を見ている
「あんたが、私の大事な芙蓉を誘拐した男だね」
性犯罪者の次は誘拐犯かよ
子が子なら親も親だね
「すいません、貴方は芙蓉のお母さんですか」
それでも、僕は怒りを抑えて芙蓉のお母さんに対して下手に出る
「ふん、だとしたら何なの、この誘拐犯で強姦魔が」
なんだよ、人が下手に出てるのに、その取り尽くす暇もない態度は
いや、本当に勘弁してほしい
なんなの、この親子
「なんか、色々と誤解があるようですが」
僕は怒りを内に秘め、芙蓉のお母さんの懐柔を試みる
「誤解、誤解ねえ、誤解で芙蓉が私に助けを求めるとアンタは言うのか
しかも脳裏に浮かんだ情景では、芙蓉は裸でアンタに抱き押さえられて、口まで塞がれてたわよ
そのどこに誤解があるって言うのかしら」
はあ、僕と芙蓉が裸で抱き合っている情景を見たって
これはサキュバス親子の特殊能力って事かい
だとすると
「もしかして、急激に眠くなったのもお母さんの力ですか」
「そうよ、私の力よ、アンタに芙蓉がレイプされるのを黙って見てはいられないからね
それに言っとくけど、アンタからお母さんとか呼ばれるとぞっとするから
もう2度とお母さんとか呼ぶんじゃないよ」
これはお母さんと幾ら話しても無駄ってやつだね
「もしかして、芙蓉もここに呼べますか」
「ふん、芙蓉をよんでどうする気だい」
「いえ、お母さん『誰がお母さんだ!』うっ、お姉さん、お姉さんは僕が何を話しても信じませんよね、だったら芙蓉から話を聞いてもらうのが一番だと思うんです
そう思いませんか!」
「ふん、どうするかね
強姦魔に芙蓉をこれ以上見せるなんて真っ平なんだけどね」
「いや、芙蓉さんとはクラスメートですから普通に学校ではこれからも会うと思いますけど」
「そう、だとするとやっぱりアンタには死んでもらうしかないね」
怒気を含んだ声と共にお母さんの姿が変わります
そこに現れたのは完璧な美貌と容姿を持つサキュバスです
芙蓉のサキュバスの姿を僕は褒めたたえましたが、お母さんの姿はそれ以上です
完璧に整った顔のサキュバスの瞳は僕を射殺さんばかりに睨みつけています
その瞳だけで僕は堕とされてしまいます
そして、スマートな体でありながら、爆乳と魅惑的なお尻、お尻から伸びやかに伸びる長く適度な太さの脚が僕を魅了します
ボ・キュン・ボンのS字曲線ですね
やっぱり、アダルトな魅力に引き付けられます
爆乳はもちろんですが程よく脂肪がのったお腹やムッチリとしたお尻、太ももに大人のエロスを感じますね
「ふん、いつまで見とれてるんだ
そんなんで死ぬ覚悟はできるのかい」
うわあ、威圧、凄い威圧がママサキュバスから向けられています
まずい、これは本気です
「芙蓉、直ぐにここに来るんだ」
僕は叫びます
思い出したから
僕は芙蓉の使役者ですから
そして案の定
光の渦が現れると、その中から芙蓉が現れます
現れました、現れたんだ
でも、不味いかも、芙蓉は僕のパジャマを着ています
「芙蓉、あんたその恰好は何なの」
ぶかぶかなパジャマは一目で男物と判ります
そして薄手のパジャマからは芙蓉が下着を着ていないことが透けて見えてしまいます
「あっ、ママ
これ、山田のパジャマなの
えへへへ、私、山田の使い魔にされちゃったから
パジャマで匂い付けまでされちゃったの
あ〜、山田が私をガン見してる
ねえ、ママ、山田は私の裸の身体を隅々まで見てるのに、パジャマから透ける私の身体にも夢中なの
男ってバカよね」
うわあ、死ぬ、僕は死にます
サキュバス姿の芙蓉ママの牙と爪が伸びてます
僕は切り裂かれちゃうんですか
Help me
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