第12話 ほとんどが独り言


俺は現在鈴美さんの新作を読んでいる。


相変わらず面白いんだよなあ、

いつも気づいたら読み終えてるもん。


「はあ...。」


読み終えてしまった。


昨日は冷と遊んでとても楽しかったが、

やはり休日は基本的に暇だ。


暇なら勉強でもしてろって感じだけど、

それは面倒だしね!


ん〜なにするかな。


なんなら少し散歩にでも行くかな。


散歩に行くと決めて支度をした。


今日は快晴とても天気が良くて

風も温かく気持ちいい。


とてつもなく散歩日和だ。


今頃皆遊んでいるんだろうなあ、

誰かの家で遊んだり出かけたり、

きっと青春を謳歌しているんだろうな。


いやまあ俺も幼馴染の勇翔を誘えば

遊べないことはないけれど、

あいつは俺と違ってたくさん

友達居るからだいたい予定あるんだよね。


は〜湊さんとか鈴美さんとかは、

遊びに誘えるほど親しい関係...ではないしな。


まあ美少女達と少しでも話せるだけで、

俺は運を使っちゃってるんだろうね。


運を使ってるから友達できないのかな。


いやだとしたら友達も居て美人な彼女もいる

陽キャはそもそも使える運がカンストしてる

って感じなのか。


どうやったら運のレベル上がるの誰か教えて。


馬鹿みたいに頭の中で独り言を

喋りまくっていると見覚えのある姿が、

ベンチの上に座っているではありませんか。


「えーと湊さん?」


「ふえぇ!?は、華斗くんっ!?」




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