第3話 知ってるもなにも
「有名配信者じゃんか」
「ついにわかってくれましたかっ!」
「ああ、まさか俺のフォロワーの1人目が
湊さんだったなんて...。」
「あっ、そうだLINE交換しよ。」
「えっ、い、いいの?」
「帰ったらLINEするから忘れないでねっ」
「あ、うん!」
忘れるわけないだろっ!
LINE交換した女の子はこれが初めてなんだしっ!
(お母さんはノーカン)
「じゃあ、今日はもう帰るよ、またね。」
「あ、わかったよ。またね」
そうして2人は別の道を歩き始める。
いやあ、こんな嬉しい日もあるんだなあ...。
あ、勇翔のこと忘れてた...。
もう帰っちゃったかな、謝らなきゃな。
カバンから昨日見つけたラノベをスマホで、
観て読みながら帰る。
「んっ!危ないっ!!」
「えっ!?」
大きな声が聞こえてすぐに立ち止まる。
すぐ前に車がギリギリで通り過ぎた。
「あ、あぶねえ...。」
「なにやってるの、ばかなひと」
「あ、すいません」
「あぶないから、きをつけてください」
「同じ制服...同じ高校の人ですね。」
「ほんとに助かったよ。」
「あ、その小説はっ」
「知ってるの?これ 」
「知ってるもなにも私が書いたんです。」
「え?」
待て待て、わ、私が書いた?冗談だよな...。 ?
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