第2話

父親の都合で引越しが決まったとき兄1が12歳、兄2が10歳、私が7歳だった。私はまだ幼くなんとなく転校は嫌だなぐらいだったが、兄たちはすごく嫌だったらしい。それはそうだ。

特に兄1は小学校6年で仲良かった友達もいただろう。

兄はこの引越し後人が変わったように無口になり静かになり一人で閉じこもりがちになった。新しい環境に馴染めなかったのだろう。

引越し先のアパートで私は女であることから、1人部屋を与えられた。その時の兄2人からの嫉妬と妬みからくる怒りに私はさらされた。今思えばそうなることがわかっているはずなのに、なぜ両親は火に油を注ぐような行為をしたのか。私は部屋が欲しいとは言っていない。このことからも両親の浅はかさがわかる。兄2人はより私に対して恨みを募らせる結果になった。

兄2人は頭が良く、私は馬鹿にされていた。

私は兄たちに認めてもらいたかったし、仲良くしたかった。

正直な気持ちだ。

のちにこの兄2から暴言、暴力をうけることになる。


引越し後父は何を血迷ったか、お金もないのに漫画喫茶の事業をはじめ、一戸建てを建て始めた。

私の母の親戚に多額のの借金をして。

母はとめきれなかったらしい。

ほんとに愚かな父だと思う。

自己中心的、自分の欲望を家族のためと言い訳に使う。

あっけなく漫画喫茶はつぶれ、一戸建て建てたはいいがローンは残るし、貧乏になり子供達の教育のための貯金までなくなり私たちは私立の高校、大学に行くことは出来ないと宣告される。

父とのエピソードで一戸建て建築予定地を一緒に観に行ったとき父親のタバコの不始末で草に火がつきあやおく火事になりかけたことがある。

そのとき幼い私におしっこしろって言った父に愕然としました。

ほんとにいい思い出がない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る