2. 中学校生活

4月、私は中学生になった。近隣の小学校4つが集まる中学校で私たちの代は200人近くがこの学校へ入学した。

当然小学校の時に虐めて来たメンバーもいる。6クラスの中で1組になった私は小学校時代に主に虐めて来ていたメンバーとはクラスが離れる事が出来た。

同じ小学校だったメンバーもいたが何人か仲良くしてくれていた子もいたし大丈夫だろうと思っていた。

だけどそれは違っていた。

別の小学校から来た人達からも小学校の時と同じようないじめを受け始めた。席はどの席も離していたから私だけがという状態はなかった。

小学校の時と違って1人の先生に出会う事が出来た。

それは私達の学年主任もしていて社会科を教えてくれていたW先生だった。

その先生は怒るととても怖かったが本当に生徒思いな先生でどんな小さな事でも相談に乗ってくれた。

2年生になるとその先生は生徒主任になってしまったが私達に社会科の授業はしてくれてたしいつも相談に乗ってくれていた。


友達も仲のいいメンバーはいた。私も含めて5人。3人と2人でクラスは分かれていたがいつもお昼休みは一緒に過ごしていた。

どんなに酷く虐められていてもこの5人でいると楽しくて…。

3年生になり進路を決める時期になった。

私は小学校の時からこの学校に行きたいと決めていた学校があった。

その学校は家から歩いて30分位の所にある県立高校。

行きたい理由はただ1つ。やりたい部活があったのだ。


その部活は地元の有名な太鼓が部活としてあるがっこうだったのだ。

小学校の時にその太鼓をしていた私はこの部活をしたくて小学校の時からこの学校に行くと決めていた。


勉強はたいして出来なかったけどその学校は全然行ける範囲でもあった。寧ろもう少し上のレベルの学校に行きなさいと言われていた。

だけど私はどうしてもこの学校に行きたいと言い先生を説得した。


その代わり条件を付けられた。それは『推薦で行く事』。

県立高校の一般入試は3月に行われるのだが推薦は2月の中旬であり合格すれば2月で進路が決まるのだ。

学校推薦ももらえ一生懸命作文の練習や面接の練習もした。特に面接の練習は私が信頼をしていたW先生と多くしていた。

W先生は本当に的確に指導してくれていたしどれだけ忙しくても時間を見つけては面接の練習に付き合ってくれた。

最後の面接の練習を終えた後W先生から

「お前なら大丈夫。自信もって行ってこい。」と声を掛けてもらえた。


その言葉を信じて私は高校入試を受け無事に合格。本当に中学の時に出会ったこのW先生が私を変えてくれた。


高校生活はどんな生活が待ってるのかな、また虐められるのかな…とか色々考えてしまった。

だけどとある部活に入った事で人生は変わった。

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