二回目のPCR検査

下船の翌日から、地域の保健所による毎日の健康観察も始まりました。


毎日、保健所から電話がかかってくるので、体温を計り体調を報告するのですが、保健所の方のお電話は、とても親切で、丁寧にこちらの話を聞き取って下さり、朝少し体温が上がった時には、昼、夜、と何度か電話をかけてきて様子を確認してくれました。


この間の保健所のサポートはとても心強かったです。


二週間の健康観察期間も終わりに近づき、1人での生活も慣れてきた頃、それまでの疲れが体にどっと出てきたのか、少し咳が出るようになってきました。


元々、軽度の喘息を患っていたので、普段から咳は良く出ていたのですが、この時期なのでやはり心配になり、保健所の方に相談したところ、すぐに病院で検査をして頂く事になりました。


保健所の方が付き添って下さり、訪れた病院は感染症外来があり、そこは一般患者とは出入り口も完全に別ルートとなっていました。


事前にクルーズ客来院の連絡を受けていた病院は、受け入れの体制を整え、防護服を着た医師と看護師が、外に直に面した小部屋のような診察室で対応して下さいました。


検体採取の他、CTや血液検査を行い、約50項目に渡る内容を調べて頂いた結果、全く問題ないとの診断結果が出ました。


特に、AST値やCRP定量,WBC, 及びPCT定量が正常の数値だった事や、CTで撮った肺の状態がクリーンだった事が、「新型コロナウィルス陰性」の判断になったようです。


一応、念のためPCR検査も受け、検査結果は翌日に出ましたが、PCR検査も陰性の結果が出ました。


これらの結果には、やはり安堵しました。


※PCR検査以外の検査費用は、自腹で支払いました


無事に健康観察期間も終え、病院での検査も陰性でしたが、自宅に帰るのを実はかなり躊躇っていました。


それは、最初は自分が他人へとうつすのを心配していたからでしたが、1人での生活が長くなると、今度は他人から自分へとうつされるのを恐れるようになっていたからです。


しかし、家族から再三に「そろそろ帰ってきて欲しい」と言われ、とうとう三月下旬に帰る事となりました。


ただ、帰宅しても自宅付近の散歩以外は出かけていないです。

(すっかりと人混み恐怖症になりました。コンビニに入るのも躊躇します)


こうして、長かったあのクルーズ船の一件は、ようやく私の中で終了しました。


尚、自宅へ戻ってからも、家族との生活は十分に気を付けて過ごしています。


●手洗い換気を怠らない

●タオルは使い回さない

●会話は離れて十分に距離を取る

●同じ部屋で過ごさない

●食事は別々に取る


など、かなり徹底しています(笑)

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