第185話 フレーバーテキスト置き場2(一応これで全部です)

 アスピドケロンについて(32話 初めてのクエスト 後書きより)

 初対面の瑠璃ですね。

 神話生物からそのままもってきました。龍や蛇の頭。亀の胴体の神話生物は妙に多くて面白いですね。

 人種は倒した魔物の魔力を多く吸収できます。ただ、魔物が魔物を倒してもあまり吸収率が高くありません。基本的に人間よりも強かったり、長寿であったりするので、魔力を吸収する機能が発達しなかったという設定になります。

 現実世界の人間の場合、脳が発達して火を使い始めたとありますが、こちらは魔法の吸収力も追加です。魔物とかいうものがいる時点でハードモードなので、神様も「しゃーない、カスタマイズしたるか」くらいの感覚で付け加えたのでしょう。多分。

 アスピドケロンという名で出てくる瑠璃も、その機能がない代わりに他の魔物の皮を継ぎ接ぎできる能力があるととらえてくだされば結構かと思います。

 作者は「何で君そんな進化したの……」とかいう生き物が大好きです。




 クエストの難度について(33話 初めてのクエスト 後書きより)

E級 素人や、場合によっては子どもでも対処できる。

D級 憲兵や、武術の心得がある人々ならば対処できる。

C級 ある程度武力のある集団でも勝てない。傭兵や冒険者、騎士などの特別な戦力が必要。

B級 小さな村や町であれば滅びます。

A級 巨大都市が滅びます。別名災害級。

S級 国が滅びます。

 この情報、知りたい人は序盤に知りたかったやつですよね。すいません。




 奴隷の扱いについて(39話 初めてのクエスト8 後書きより)

 主人公が転生した国、エクセレイ王国では奴隷制度は合法です。「違法にしてコントロールできないならば、合法にして国の監視下においてしまえ」という発想で奴隷を合法にしています。

 中にはグレーラインや真っ黒な奴隷も、もちろん存在します。

 借金奴隷や犯罪奴隷は、およそ人と同じ扱いを受けていません。この世界の社会問題として、借金を本人が返済できない時に、その配偶者や子どもにもその責任は及ぶのかというものがあります。

 本作でも、そのような不遇な生まれや境遇の人間が出てくるかもしれません。

 苦手な人には申し訳ないです。(激遅忠告ですいません)




 ハポンという国について(41話 初めてのクエスト10 後書きより)

トウツ・イナバが出身とするハポンという国は完全に日本がモデルというわけではありません。

 日本や中国など、欧米の人がごった煮に考えているアジアを統合した国という印象をもっていただければいいかと思います。

 以前、日本のビールを宣伝するカナダのCMをインターネットで発見しました。お相撲さんが中華式の宮殿でどすこいしてるし、太鼓を叩いているんだけど、背景に銅鑼。バックミュージックはどことなくチャイニーズテイストという意味のわからなさがありました。作者はそういう雑な認識というものが好きです。

 トウツ・イナバというキャラへの認識もそういった雑な捉え方をしていただければと思います。

 しかし、読み返してみると初期の彼女、酷いキャラですね。自分でドン引きしました。




 手榴弾魚ボマーフィッシュという魔物について(48話 初めてのクエスト17 後書きより)

 体内の毒素と空気を混ぜて毒ガスを作り、爆発して自爆できる魔物。作者は無知浅学なので、毒と空気を混ぜれば毒ガスが出来るという科学的根拠はない。ファンタジー!ファンタジーなので!

 群れを守ることを優先するために躊躇いなく自爆できる種族。無慈悲な特性に見えるが、巨大な水生の魔物に食われた一匹が爆発すれば、全員助かるため合理的な生態といえる。

 ただ、海に生息しており普段は周囲が水なので、条件がそろわなければ爆発できない悲しい種族。

 水中だけでなく、水の上も気球のように移動できる。餌がなくなったバッタやアリが遠征できるように体を変質させるのと同じで、飛行能力が上がる。普段水面で過ごしている魔物や水夫たちは、絶対に宙を浮いて移動している彼らを刺激しない。刺激すれば、そこら一体が爆発して自分たちもろとも消えることを知っているからだ。




 この世界の加工産業について(60話 それとの契約2 後書きより)

 瑠璃と契約を結ぶ回です。瑠璃を幽閉している檻の構造の補足ですね。

 科学技術よりも、魔物による恩恵を優先した世界になります。ですので、自然界から素材をもってきて化合したり合成したりするよりも、魔物の素材の力を借りて付与魔法を施すことが一般的な世界になります。

 ですので、魔法使いは軍属が高給取りになりますが、建築業や家具職人などは安定した職業になり、人気職です。インフラ、大事。特に発展しきれていない文明では。

 ドワーフは亜人ではあるものの、そこらの分野のスペシャリストになるので、普人族と対等な関係を歴史の中で築いています。もちろん、種族差による小競り合いは定期的に発生しますが。

 普人族がマジョリティになっているのは、欲に忠実で繁殖力が高いからですね。戦いは数だよ、兄貴。

 キメラを収監している檻もそういったマジカルな加工品になります。現代チックな合金の檻ではあありません。

 作者が最初にファンタジージャンルに挑戦したのはここが大きいです。マジカルって言葉、便利……。でも頼りすぎないようにしないと、ですね。




 エルフには何故、姓がないのか(100話 学園生活9 後書きより)

 今の所登場している人物でも、エルフはけっこう数がいます。主人公のフィオ(フィル)君。妹のクレア、父のカイム、母のレイア。同じパーティーのフェリファン、長老のルアーク。フェリファンはダークエルフですが。

 多分、これで全員だと思います。除け者はいませんよね? 作者は忘れっぽいので、そこらへんが怖い。


 彼らには家名がありません。

 というのも、家名というのは何某さんの所の息子であるとか、娘であるという、普人族が作り出した文化です。

 作者としては、この文化を全ての種族が都合よく生み出しているとは思えなかったんですね。

 結果として、エルフは姓を作る文化を生み出さなかったと解釈するに至りました。

 彼らに家名は要らない。何故ならば自分たちを生み出したのは、母なる森であると解釈しているからです。生物としての両親はもちろん、父親と母親だが、その一つ上に自然をもってくるという宗教感をもっている。アニミズムに近しい何かです。一族みんな親戚、何故なら森や自然が親だから。だから家名なんていらないよね。

 という解釈です。

 決してキャラのフルネーム考えるのが面倒だったとかではありません。決して。




 クラージュ領について(104話 学園生活13 後書きより)

 アルの実家であるクラージュ家は、統治している領地が広いわりに平地が少ない、いわゆる外れの土地を引かされた家系です。優しい人に嫌な仕事が押し付けられる法則ですね。なので、広さの割に領地民が少なく、税収が少ない。でも広いのでインフラに金がかかるという二重苦を抱えております。

 クラージュ家はそれを、「税収は少ない代わりに住みよくなるには時間がかかるよ」と領地民に説明して何とか食いつないでいる感じです。税収が少ないので、極貧貴族なんですね。

 そんなある日突然、エイブリー姫が領地に現れてアル君を拉致、もといスカウトして今に至ります。


 このアル君の設定も作中に語ろうかと思ったのですが、アル君はロス君やイリス姫たちほど大人びていない設定なので、話させるには違和感が勝ったので、こちらで補足しました。




 ペガサスについて(110話 社交パーティー 後書きより)

 社交界デビューのために、トウツやイリスと共にパーティーへ行く回です。ペガサス馬車でお迎えされたので、そこの補足説明になります。


 多くの伝承やファンタジーで神聖な種族として登場するペガサスですが、いくらか設定の違うところもあります。

 処女童貞しか乗せない設定がある作品等ありますが、本作のペガサスは普通に乗せます。他の四人はともかく、妻帯者のイアンさんやメイラさんも乗せていますので。あ、イアンさんやメイラさんも結婚しています。作中では特に語っていませんが。

 神話ではメデューサの傷口から生まれたとかゼウスに雷鳴と雷光を運ぶ仕事を任されたとか諸説ありますが、ここではそれらの神話設定はありません。アラクネに関しては神話を引用してしまいましたが。

 ペガサスが王族を運ぶ足として使い魔をしているのは、「悪意に敏感である」という種族の特性を生かした適材適所的な采配になります。ですので、フィオ君もトウツも馬車に乗せられるという「王族に敵意があるのか?」という絵踏みをさせられているということになります。

 フィオ君はおバカなので気づいていません。トウツは気づいています。イリスは友達を試すようでいて、罪悪感が芽生えています。




 アースドラゴン輝石種について(124話 vsアースドラゴン輝石種2 後書きより)

 本来竜種という種族は自身の力に無頓着であることが多い。

 それは努力しなくとも、ほぼ全ての魔物相手に種族値の暴力で圧倒できることにある。

 アースドラゴンもその例にもれず、食生活なども雑多である。周囲にある手ごろな鉱物や岩石を食料としている。時々、人里に貯蓄してある鉱物に興味をもってうっかり襲撃しちゃうものだから魔物認定されている。何かゴ○ラみたいだね。もしくはただの害獣かも。でも、災害級(A級)に強いものだからシャレにならない存在でもある。

 宗教上の理由で、魔物ではなく神と崇める地域もある。

 この輝石種の特殊な所は、他のアースドラゴンと違って魔素が豊富であったり、外骨格として強靭だったりする岩石や鉱物を好んで食べている所です。そう、アースドラゴンにプログラミングした黒幕がいます。一体何魔王なんだ……。

 ちなみにこの特性が無ければ、黒豹さんたちの攻撃も通っていました。




 148話 教会へ行く無神論者4 補足

 ここの話でラクタリン枢機卿がファナ・ジレットを「破門だ!」と叫んでいますが、彼にはそんな権限はありません。その場の勢いでものを言っています。

 ファナはこれ幸いと、自分は破門されたと喧伝しています。神以外には基本、縛られたくない人なので。

 ちなみにラクタリン枢機卿の名前の由来はたぬきのラクーンです。たぬきって、腹黒くて間抜けな印象がすごいですよね。あと、書いているときにネクタリン食べてたのでこれでいいやってなりました。




 フレーバーテキストは以上です。

 今後は近況ノートに書きますので、よろしければ作者をフォローすると気づきやすいかと思います。

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