第16話

暗闇しかない。


そんな中で希望を見た。


眩しく、けれど目を閉じようと思えない、そんな優しい希望〈ひかり〉


すがりついた。


助けを求めた。


、、、、、、、


応えてくれた。


助けてくれた。


そして、殺してくれ<赦してくれ>と言われた。


どうしようもなかった。


そうしなければ、世界がこの世が危なかった。


けど、しなかったらもっとこの魔王〈ヒト〉と一緒に居られた。


けど、彼女は望まなかった。


望めなかった。


だから、彼女を封じた。


俺なんかでは到底解くことの出来ない、ソの輪廻を壊すモノを編み出すために。


これは、彼女の悲哀の話では無い。


コレは、俺の諦観の話では無い。


之は、最悪な諦めと悲しみの物語では無い。


これは、この話は、未来へ幸せな物語へと続く最も新しく最も古き神話だ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る