第8話
暗闇の中で唐突に現れる光はとても眩しい。
それは当たり前のこと。
この世界では、偽善は悪印象を持たれている。
しかし、「やらない善より、やる偽善」
という言葉があるのもまた事実だ。
例えば、貧しい子供達が居る。
その子達に、炊き出しを行う。
これを、偽善とする人が居る。
何故か?
例えその日お腹が膨れたとしても、次の日は?そのまた次の日は?1週間後、1ヶ月後は?
おそらく、またこのようにお腹が膨れることはないだろう。
これは極端な話だ。
反論はあるだろう。
けど、お腹が膨れるほど、毎日何かを食べられる人が全てでは無い。
例え、それが偽善だとしても、ただの気まぐれだとしても、何も出来なかった。抗えなかった。そんな自分を救いあげてくれた。その光を信じて何が悪いのか?
その光のために命をかけて何が悪いのか?
助けもせず、見て見ぬ振りをして、
「偽善なんか意味が無い。」
などとのたまって、自己満足に浸っているようなもの達に何がわかる?
一日中食べ物を探して何も無くゴミを食べるしかなかったことはあるのか?
そのゴミすら満足に食べられなかったことはあるのか?
目の前で、空腹で倒れていくもの達を見たことはあるのか?
ついさっきまで笑って、こんな最悪な世界を生きていこうと約束したものが死んだことはあるか?
騙されている?
相応しくない?
重すぎる?
、、、、、、、
お前らが何故決める?
その光を信じて何が悪い。
例え、騙されていようと相応しくなかろうと下心があろうとどうでもいい。
自分は、いや、私はその光を、少年を信じる。
その先が破滅だろうが、栄華だろうが着いていき、隣でも後ろでもいい。
その少年の近くで笑っていよう。
そう決めたんだ。
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、例え、神を敵にまわしても。」
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