GLAN-AFRICA、協力を依頼する
とにかく、
「よかったですね、敷島さん…!」
アリシアが満面の笑顔を浮かべながら敷島らを労わる。
「アリシアさんのおかげですよ。ありがとう」
敷島もアリシアに感謝の声を掛ける。
こうして
なので、敷島らは
それに、
その一方で、第三ラボの開発室には、
このまま、<開発の資料>として倉庫で眠ることになるのがいつもの流れだった。実際、倉庫には、そういう<実験機>や<試験機>が数多く眠っている。この機体も、そういうものの一つになるのだ。
が、突然、そんな<
「実は、
「海洋調査、ですか…?」
海洋調査など、アリシアにとってはそれこそ専門外もいいところの話だった。それが自分に聞かされること自体、意味が分からない。
けれど、千堂が続けて口にした言葉に、彼女は戦慄した。
「クグリのものと思しき遺体が、アフリカ内海の海底で発見されたらしい……」
「……!?」
<クグリ>。
火星全土を震撼させた<クイーン・オブ・マーズ号>事件を引き起こした張本人にして、火星史上最凶最悪のテロリストと呼ばれた男。
千堂アリシア自身、忘れようとしても忘れられるはずのない男の名を耳にして、彼女は人間のように体を震わせたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます