底辺ライターの異世界テレワーク漂流記

2020年4月4日（土） 半分オフ日にしよう

　昨日は頑張って仕事したので、今日はあまり仕事をしないことに決定。

▼午前九時　起床

　起床。シャワーを浴びて、仕事を振っている別のライターたちに様子見の連絡。

　音沙汰がなくなっていた若手ライターには「仕事は私が片づけた。誰でも調子が悪いことはある。あまり気にするな。次からはギブアップの時はちゃんとそう言ってほしい」とメールを投げておいた。

　SNSやニュースサイトは、今日も新型コロナの話題で持ち切り。

　フリーランスや中小企業に対してどんな補償がなされるのか、気になって調べてみたが、いまのところ役立つ情報なし。

　ツイッターを見ると、「国はこんなすごい補償をしてくれる」とURL付きで情報を上げている人がいるが、リンク先を読むと「使えねえ」と頭を抱えるものばかり。

　新型コロナ絡みで嫌なニュースを見た。

　休校措置に伴う保護者助成制度から、風俗業に従事する人々が除外されるのだという。ひどい話だ。

　ツイッターのタイムラインを見ると、知り合いのゲーセン店長やパチンコ店員も怒っている。助成制度から除外されたのは、いわゆる「お水」「フーゾク」の人たちだが、ゲーセンやパチンコ屋も風俗営業法で管理されている日陰者だ。うっすらとした仲間意識はあるのだろう。

　この件に関しては心情的に腹が立ったが、それ以上に「こんなことやっててウィルスを押さえ込めると思っているのか？」という不安が湧いてくる。公衆衛生や治安に関わってくる問題でこういう差別めいたことをやるのは愚の骨頂だろう。

　バカなのか？　脳みその代わりにスポンジケーキでも詰まってるのか？

　助成制度の見直しを求めるオンライン署名をやっていたので、私も署名した。

　住所（郵便番号）を打ち込むところで手が止まってしまったが、「異世界」と書くわけにはいかないので、「埼玉県」にしておいた。

▼午前十一時　探索

　Amazonに注文していた防具や鉈が届く。

　少し仕事に余裕が出来たので、外を探索してみることに。

　鉈で草木を切り飛ばしながら森を歩く。高い木には、見たこともない鳥が止まっていた。どれもこれも、都会のカラスよりデカいし、赤や黄色やら紫やらの目立つ羽毛を持っていた。

　念のためiPhoneで片っ端から撮影しておく。

　一時間ほど探索すると、やつが姿を現した。

　夜叉猿だ。

　こちらを警戒しているのか、木の上から奇声を発して威嚇してくる。

　構わず歩を進めようとすると、石や木の実を投げつけてきやがった！　そして「あっちいけ」とばかりに手を振ってくる。

　腹立たしい気分になったが、密林で猿と戦うのはリスクが高すぎる。今日はいったん引き返すことにした。

　覚えてろよ、この野郎。

▼午後二時　保養

　家に戻って食事と休憩。

　まずアニメの『虚構推理』を最後まで見た。超面白い。

　ほかの人の感想を検索すると、賛否両論分かれているようだ。

　ネガティブな感想の中には「タイトルに『推理』と入っているが、ミステリではない」と言っているものがあった。

　私は『虚構推理』を、後期クイーン問題に対する一つの回答だと考えているので、「ミステリではない」論には与しない。

　夕方からは、趣味で書いている小説の原稿を進めた。

　内容は、いわゆる「あやかし」モノのライト文芸だが、けれん味が足りない気がする。中盤のプロットを少しいじってみよう。