そんな君に幸あれ
『もう うんざりさ』
「生きたい」と鳴きながら保健所で殺させる犬と
「逝きたい」と怯えながら日々を過ごす僕
お互いに立場が逆だったらどちらも救われたのに
どうしてこんな事になってしまったのだろう
あぁ…そんなん知らねぇと言わんばかりに広がる青空
無駄に過ごしてる今日が誰かの生きたい明日ならば
この先もずっとそうだからくれてやるよ全部
次の日が来るのに思ってるより早くウンザリして
もらった明日を投げ出す顔が目に見えるぜ
人生は一割しか幸福は占めないんだぜ
思い出しては味わってみるけど味なんてしないんだぜ
前を向いてまた幸せを見つけて味わうのに
一体どれだけ不幸を感じなきゃいけないんだ
もう うんざりさ
『人恋しい嫉妬』
用事があって出掛けた街で 子連れの夫婦 手を繋ぐ恋人達に溢れていて
あなたは此処にいるのは間違ってると言われてる様だった
僕は家族も友人も居るけれど何時の間にか胸に
ポッカリと穴が開いていて そして今日も過ごしている
出掛けた先はジャスコだったのに孤独にまた滞在していた
「私、同棲するの。」あなたはこの先の計画を嬉しそうに言う
叶わないかもしれないと思いながらも一緒に居れるきっかけがあれば
大概の事は断って あなたとの時間を過ごすことを優先してきた
困ってる事があるならば力になろうと必死に考えたり行動してみたりもした
だけど一度も心を揺らすことが出来ずに 僕よりも先に隣にいた彼と同棲するそうだ
振り向いてくれるかもしれないと過ごして来た日々は音を経てて崩れた
こんなに好きになった人から遠ざかって行くのが辛いなんて思わなかった
好きになってしまった自分が一周して嫌いになってしまいそうだ
逆恨みみたいなのもあって僕を時めかせてたあなたが憎くなりそうだ
たまに苦しくなって思っていた事
いっその事 あなたと出会わなければよかった 彼よりも先に別の形で会いたかった
それのどちらか叶ってほしい 本当に叶ってほしい
気持ちがグシャグシャなるくらい好きで仕方がなくて
そんな事を言われてしまった後でもずっとそうで…ずっとそうで…
景色がさっきから潤んで見える
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