灰色の青空
朝、目を覚ますと暫く布団から出れない
身体以上に心が此処から出たがらなくて
そんなんじゃいけないって言い聞かせてやっと起きる
ある日からずっとこんな感じで
味の濃いスープを飲まないと舌が味を感じてくれない
車に乗って目的地へと走らせる
太陽に所々、鱗雲で空は何でか全体が薄く灰色が混じって見える
インストを聴きながら煙草を吸いながら走らせる
歌詞はあってはいけないんだ
明るいのは惨めにさせて、暗いのは落ち込ませるから
そんで現場では当たり前にまだ出来ていたのもが何でか出来なくなって
メモ帳に書いてロッカーに貼って常に意識して取り組んでみてるけど
何時の間にか視界が、思考が狭くなってまた失敗をしている
次はこうすると独り言で自分に言い聞かせる様になったら
周りから気味悪がられていた
だけどこうしないと今の所、解決策が無いんだ
そしてついさっき、誰と話しているの?私に話しかけてる?って
言われてしまう位に声を大きくしてたのを指摘されて止めざるを得なくなった
心は靄のかかったまま生活のアドバイスをして
笑顔になってるのか分かんない顔で接している
仲間とはある日から挨拶位しかしなくなって
事務的な会話も何でか声に出そうとすると詰まってメッキリ減った
自分のする事、考えることが全て間違っているような気がする
その人の顔どころか背中が語るのにも怯えてずっと何もない地面と
時計ばかりを見るようになった、人前に立って人を見なくなった、見えなくなった
帰路で涙が出せたらどれほど底の澱みを流せるのだろうと思うのだけど
涙腺を振るわせる感情が枯れてしまったみたいで瞳を軽く湿らせる事も無い
それか誰かに聞いて欲しい、受け止めて欲しいのだけど
一番心を開いてる人が真面に聞いてくれなかったから他ももう無理だよね
時間、経てば解決してくれるらしいけど
何時になったら解決してくれるの?もう十分悩んだし、こんなに苦しいのに
何の光も希望も前向きな考えも無いじゃん
ああ、だんだん景色が色を落としていく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます