私の言葉は言葉によって埋もれてく
『私の言葉は言葉によって埋もれてく』
私がどれだけ貴方への好意を比喩や隠喩で引き寄せて動詞で揺さぶっても
「あなたが好き」そんな一言で埋もれてしまう
私が言葉を借りて綺麗な絵画を描いたとしても
日々に感じたものや叫びたい事 想った事や何となくには敵わない
遠回りな表現は巡り巡って結局は届かないの
最寄りに人々は集まって栄えるものなの
だけど何故か私はそこに近づけないの
散々試したけど方法論が身に付かないの
もっともっと趣くままに裸の言葉を綴ろうとしても
何時の間にか私の言葉は着こんでしまっている
これからも捩じれた望遠鏡で屋上から景色を眺め
鼓膜で掻き混ぜた音や声を聴いて
香らないものとされてるものを嗅いで
味のついた舌で味の付いたものを口の中で転がし
言葉を書くのに注ぎ込んだ時間をひっそりと清算していく
それしか無いの私には
『山の王様』
貴方は王様、山の頂上に城を築いてる。
村人の様子は知る気も無いし、雲海ばかりが広がって見えない。
だけど、たまには気になる。
穀物が入らないと飢えて死んでしまうから。
そんな時には召使に山を下りてもらって、村の様子を見て来てもらう
王様が下りて村の現状を見たり、村人の声を聞いたりは決してしない。
ちなみに、滞在する為の宿のお金は全て召使のお金からである。
「王様は何故、降りて来て私たちの声を聞いてくれないのですか?」
「あんたら!ちゃんと王様に伝えてるんだろうな!要望が通った事、一度も無いぞ!」
罵声を浴びながら山を登り、有りのままに王様に伝える。
「そうか、じゃあそれについて対策を考ええやっといて」と王室に直ぐ引っ込んだ。
一応、王様だし此処までの道のりは大変であるだろうから凄い人だと思う。
しかし、我々は一度も尊敬しながら仕えた事は無い。
そうさせてくれるような人ではないのだ。
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