今日、猫三匹殺した

可哀相な猫が居た

紙箱のお家は屋根が無くて

雨でふやけて壁が崩れそう

傷痕の所は毛が禿げていて

生々しく私に見せ付ける

小刻みに身体を揺らしてる

そのままにしても弱り過ぎて

震える事も出来ず冷たくなる

私は右手で猫を握りしめ

地面に力いっぱい叩き付けた

果物を潰した様な音が

雨に消されていく

千切れるまで叩き付けた

ぼろ雑巾みたいになって

多分死んだかな


言うことを聞かない猫が居た

火燵の闇からその鋭い爪を出し

私の足に線を入れた

目の細く鋭い可愛くない猫

抱きたくない程に冷たい

私はマサイ族を呼んで

尖らせた鉄パイプを持たせて

狩りの儀式で回り踊った

土足で踏み込んで火燵を返し

生意気な猫の頭を突き刺した

とんかちで深く打ち付けたけど

頭を置いて逃げ出した

私達は槍を投げて腹を刺し

動けない様に脊柱を引き抜いた

それからはウホウホと笑った

余りにも捻くれ過ぎた

そっちが悪いんだからね


ただの猫が居た

当たり前にのんびりと

時々見せる冬の春に欠伸

私はローラーカーで轢いた

骨をパキパキと潰す音

臓器の空気が逃げ場を無くして

破裂をする音を数回

何度も何度も轢いた

私は興奮し過ぎて

受精したくなって

ギヤと交尾をして腰を振る

あんたの逝った感覚は

こんな風に気持ち良いんでしょ

奥を擽り付いて

膝から真っ白に崩れる様に

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