花の頭が無い昨日までは有ったのにまだ

光が閉じていく底から暗闇が眼を包む

鎖に繋がれている犬死に場所を探して無かった猫

雷が欲しい此処は余りにも静か過ぎる

靴で土を踏んでいた崖は殺風景のまま

自分の手すら掴めない礎だけの村を見た

橋からハンカチを落とす浮かずに直下した

私は私から出たい背中の根を千切りたい

不幸を不幸で例えるなら不幸を不幸で例えるなら

幼虫は殻に吸収された砂ばかり入った冷蔵庫

飢餓を狙う鷹の群れ肩甲骨から取られた天使の死骸

アルカリ性の笑顔鏡の自分にまで人見知り

思い出ばかり夢で見て燃やしてるから忘れてく

不幸を不幸で例えるなら不幸を不幸で例えるなら

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