シンプル

海水魚みたいに口を開けていていたけど

これといって口に味を入れていないんだ

欠伸が泡になって飛んで行きそう

窓ガラスを透き通って白い外へ


僕も君もパジャマのままでいて

コーヒーに砂糖を入れて飲んでいるんだ

見飽きた裸を温め合って

眠ってる間にも時間は同じ流れで動いてく


一日歩き回って他人に尽くす人と

コンビニに夕食を買いに行く僕らでも

同じ立ち位置に居るって事


傷付いた事が無い僕らの理由は

それ程多くのモノに触れていないから

君には前を歩かせて行こうと思う気持ちもある

僕の背中で後ろ指を見えなくして行こうと


誰に対してでも無いけれども

もう少しだけこんな日常を歩かせといて

欠けてる様で満たされている生活

たまになる電話に声を消されるな単純な


選択して行かなきゃならない日々と

有り触れてく発想を避けて行く今日に

見ていても忘れてしまう様な昨日と

歩かなくても進む電車の様な明日へ

蝉は余命を急いで生きてないと伝えたい

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