WEEK Sunday Monday Tuesday

『Sunday』

川の街に光は緑として屈折する

ゴーグルで良く見える視界

口から出す泡は

丸み帯びた風で出来ている

全てが休日に征服された日

少年は宇宙を目指し泳ぐ

濡れない膚を感じてみたくて




『Monday』

今日は動かさなきゃならない

蜘蛛の端から人は中心へと通勤

まだ僕には時間が余裕であり

寝転がり天井から文字を探す

風鈴の音が車や声で書消される

網戸の目から見た商店街は

目の一つが潰されたら成立せず




『Tuesday』

熱が底を振動させて発する音は

詰まった水分を油で弾く

炒めた肉は柔らかく塩を溶す

私はキッチンで

囀る母の背中を見ていた

金に染めたチャーハンは辛口で

コップの水は直ぐ無くなった




『Wednesday』

電車で海を見に行きました

遠浅な駅に停った僕は

線路を跨ぎサンダルを捨てる

膝まで上げたズボンが濡れる

その場所まで歩む

これ程の事をしても

僕はこの日を覚えていない




『Thursday』

電線の引かれて無い森へと行く

緑が居場所を無くそうとする

捨てれた冷蔵庫は

倒れ込み僕を黙視してる

僕は君の仲間である

車に乗せられ此処に来た

会社で自由が欲しいと言ったら




『Friday』

朝が静かに上に立つ

酔わされる毎日が気化して

潰されたいと願う

流れが速くて好きな夜になる

多くの会話を僕は交わし

閉じる時に外に出て思う

今夜ばかりは飛べそだと




『Saturday』

BGMが僕を走らせる

お前などはいないのだけれど

メイディーキャトルに行きたい

そんな名前の国は無いけど

想像を超える創造したい

僕にはその感性は無いけれど

それでもしたくなる危ない今日

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