短編詩#16

『Sunday Afternoon』

裸足で駆けた裏庭

影が後をつけてく

揺れるブランコを

鳥は楽しめない

日曜日の午後

光を摘んで行くよ

黒い砂浜に星屑散らしてく


砕け散る青のボトル

海をそれで汚した

瞬間の未来が速いのは

時のマシーンに乗ってるから

日曜日の午後

瞳が澄んでいくよ

水と銀程美しい毒はないよ


lan lan lan lalan lover

lan lan lan lalan lover




『Unlike Student』

毛の色どころか形が違っていたんだ

サバンナを駆け回る間に

有りっ丈の詩集を食べてるのは僕だけ

手まで繋いでさ

仲良しってのは鎖みたいだぜ

幸せなら手を叩くんだけど

そうしてるって事は不幸なんだぜ


宿題で 夢に聞きたいのさ

お前は叶えられたいのかと

消えたくないから叶えたくないとさ

哲学しようぜ

哲学なんか本当は不要なんじゃないかって

僕は僕でずっと在りたくて

相応しい死に方を学びたいのさ


昼休み 鶏冠のいかした奴等が

端っこで脅してるんだ

理解はしなきゃ何度もあの娘達みたいに

なんて事は無い

裏の裏繰り返して表で悪だぜ

流行とかしてる事は一緒皆がなんだぜ

愛も好きも曖昧で捨てちまうとは空しい方々

空気が不味くなるから図書で読んでおけ




『無題』

ミッドナイトのクラシックランデブー

流れ出る水なんかよりも透き通った

昼を描いた絵画なんかよりも

僕の上を通る雲を打ち消してった


シアトル エンジェルの腕に刻む刺青

海に垂れ込んだレモンの月

ねぇ 幾つ数えれれば…


サイレントサイレン鳴った街

パレードの通路は混乱の列を成したんだ

ラズベリーの様な甘いバイクで

駆けた森はシェガーに溶けたよ


ティンカーベルの金色の粉

エメラルドグリーンプールサイドリヴァー

ねぇ月に逃げれれば…

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