入水SICIDE

建設途中のビルを投げ出して

洗われない食器そのままの部屋へ

片道パイロット線を作る

行方先知らずのサンセンットに沈む

月は待てない性格

アルコールに任せ動物的になろうとしても

ドラマの死亡事故に共感して泣いてるのです

泣き疲れて涙に抜けていて

後味分解する為に水を飲む

ベットをカーテンの隙間から照らす月よ


人波渋滞にて私に押し寄せて来るばかりで

この街の空気に溺れる魚は水葬に広さを感じております

誰もが通訳を必要とする電線の蜘蛛糸に

私は 私は…信じ合えるでしょうか?


海水浴に水着で飛び込めば

レンジ一つで温まる無差別の愛情に問う

鬱積電車の視線楚歌

掛ける鍵が有るのにドアが無い

苛めてるんでしょ?

公園の街灯照らす真下のベンチ座れば

煙草の煙りに晴れない空を消して

歩いてみせた散歩道

続けば勝ち戦なんて思ってたけど行き詰まる


裸足がこのまま入水に進んでも

停める駅は無くて自滅に着くのでしょう

私がどれ程もがいて叫んでも

とろみ帯びてく足枷に掴まれて

私は 私は…蔑視に同意をしなければならないのでしょうか?


共感とは響かぬ鐘であって

私には無縁の代物かもしれません

この我が花道を散らせてみてれば

それは一つ響かせてくれるのでしょうか

私は 私は…死んだらどうされるんでしょう?


どれも紛い物にして終えば

論する事なんて無いのに

鼓動を感じさせてみせますが

無反応であっても異質は道路があるからです依然として行詰まっており

私は 私は…どういたしましょう?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る