ブランコ
黄昏ていたいのです
甘さが残ったブランコの上
夕焼けが大きな顔を出して
放送音が聞えたなら
子供達は低空飛行にて家に帰る
私は缶ビールを飲みながら正面のコンビニ
人の出入りを見ていた
すると蜻蛉がやって来た
真っ赤な赤蜻蛉だった
『お姉ちゃん、君はどうして暗い顔をしてるんだい?』
私は溜め息混じりに皆が離れていったりするんじゃないかと
吐き出せない思いを蜻蛉に打ち明けた
蜻蛉は言う
『お姉ちゃん、蜻蛉返りして見ようか?楽しいよ?只、これは内緒だよ。』
私は夕日の顔が無くなる頃まで
ブランコにて蜻蛉返りの練習をしていた
楽しかった
そして私は空高く舞い上がり一回転すると自宅に着いていた
蜻蛉が忙しくやって来てこう言った
『お姉ちゃん、良かったね。これからお姉ちゃんは楽しい日々を過ごせるよ。』
蜻蛉はそう言うと何処かへ帰って行った
私はそれから
飛ぶ様な毎日を過ごしている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます