三日月ロック

散歩をしていると 街灯の下 ミラーボール吊るして

グレッジギターをガコンガコン鳴らしているのは ロン毛のロッカーだったのです

私は服を脱いで 臓も引き抜いた 私はあなたを殺すつもりはない

無抵抗を示し歩いていると 月が三日月やけに輝いて

ロッカーはアグレッシブなジャズを展開するのだった

三日月にロック 山びこが轟音のギターを受け止めて 甘い音を遅れて返した

痛みを感じると ムカデが肝臓を噛んでいた

鼠 キツネとやって来て 私はその音楽が終わる事を知る前に

変拍子な心臓を齧られて死んだ


僕の人生はフィーバー 同じ顔で通り過ぎて往く 人波にまだかと叫んでる

幽霊船の雨を抱いて 壊したてのシャンデリラを 海底の奥の方に

愛は吐く 夕 愛は憎い 追う私の薔薇 愛吐く 夕 愛は憎い 追う私の薔薇

髪を切りたくて仕方がないのは 三日月がこんなにも主張するからさ

刻んだような眼光を見せたくて 三日月があまりにも主張をするからさ


もう 帰れるとこは 湖の一隻

蝋燭の橋は燃えてドロドロに崩れて 帰る道を失くしている

吹き雲の風船で どこか遠くへ行きたい 何の設備もされてない 高層ビルの上に

自由な庭 敷き詰めて いつしか上空ヘリが来た時には死んでしまいたい

足場が斜めになって砂が流れていく 救いあげてあなたは今宵何を思う


アンパーチルトはレモネードの色したジャンキーで

ココナッツの詰め込んだ リボルバー くるくる回している

幸せは鳩が盗んでいて そいつらを保護する愛護団体に敵対を持っている

ウララ~ウルウ~ラ~ル~・・・・・


私はその音楽が終わる事を知る前に

変拍子な心臓を齧られて死んだ

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