黄色い私の救急車

ミルキーパークのダイヤだって 欲しがらなきゃ石なのよ

永遠の輝きなんかは 私たちには似合わない言葉よ

腐れた様なエクレア 齧って苦い味に惚れこんでる そうさ

捨てることを誇りに思えば良いよ


私のグランジが唸りをあげている アスファルトの隙間無い鼓動を刺激している

トランプを切っている 勝負師は金がなくて退屈している

時と場所で顔が違うなら この街もそうさ


一角に忍び込んで

窓から見下ろすネオン

口に塗る 甘い口紅がべロのピアスと絡むの


誰かがサイレン鳴らしてるよ 私は此処に居るよと

黄色い救急車が迎えに来るよ

チェリー酒の夢を見た 空想のシンガーがアンコールに喜んでいたよ


拒絶 背徳

求めて何が悪いのよ

殺人者にでもなれるなら

私が出来ていてそれは嬉しいかも


望遠鏡覗き込んだ サイレンの場所 私の理想が笑っている

ネオンが消えて 望遠鏡は眼を閉じて 黄色い救急車が遠くに消えたのを見ていた


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