夜行性の夜光

誰も聞いちゃいないのに

森の主は言う

多分 構って欲しいのです


昔の私達は皆輝いていた

しかし今私達は輝かなくなった

輝く必要が無いのだよ

年中無休で町という場所では 街灯やコンビニがあり

光らなくてもその下に居れば照らされるのだから

私達の仲間が車に跳ねられるのは

自分が此処に居ると光らせる必要無くなって

いざという時に出来なくなったからだ

我々は光に囲まれた夜の世界で退化したのだ

蛍もこの先本能から光らなくなる日が近づいているんだ

私も周りが明る過ぎて

今じゃ光れないから暗闇に入れない

何処に居るのか自分でも分からないのだから


昔はどんな

色をしていたのですか

金色に輝いてたよ

どの生き物も皆

私は街灯の下で話を聞いた

お家に帰らなきゃ行けないと

私は懐中電灯を付けて

夜道を照らした

森の主は光れないから

街灯の下に残っていた

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