第22話 王者カット


 うちらは地下世界へと降り立つ。

 こわかった。

 ごっつうこわかった。

 絶対死ぬおもた。

 賢者さんが地面にぶちあたる寸前で、飛翔呪文で助けてくれたけどそれがなかったら確実に死んどった。

 うちらは地下世界を冒険して、店で買い物したあとに雨の結晶、太陽の杖、ルミアの守りいう三つのアイテムを手にする。

 三つのアイテムの持ってる魔法力が混じりあって、虹の懸け橋になって閉ざされた大魔王の城への道を開く。

「あの、うちらこれからあの象いうやつに挑むんですよね? 伝説の武器とかなしで大丈夫なんですかね?」

 冗談で訊いてみたら「カットした」て息子さんは暗い声でいうた。

「タイム縮めるならもう王者カットしかないんだよ」

 地獄をくぐりぬけてきたような声やった

 なんやわからんけど息子さんは目が死んでる。

 うちにはようわからんところでいろいろあったんやろう。

 うちらは真・魔王城に突入する。

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