第46話 デューク、ダンジョンの謎を知る
【お詫び】
こちらの手違いでこの物語の方が抜けておりました。
コチラを46話目とさせて頂きます。
申し訳御座いませんでした。
魔導具を購入した次の日、レイナがイレイザを連れて屋敷にやって来た。
「レイナさん!イレイザさん!今日はどうしたんですか?」
「あれ?ロキ様はまだ来てないの?」
「えっ、ロキ様?また来るんですか??」
「はあ?またって…昨日も居たの?」
「ええ、ギルド抜け出して…皆で魔導具屋に行きました」
「そう…それじゃあ暫くは来ないわね」
「…怒られてるんですかね?」
「でしょうね…常習犯らしいからね」
レイナは苦笑交じりに言った。
デュークは屋敷の応接室に案内して二人に座って貰うと、紅茶を持ってくる様に頼んで席に着く。
「デューク君、本当に迷宮ではお世話になりました。遅くなりましたが改めて御礼を…」
「えっ、ボクは何も…ザグス様に退いてもらっただけで…」
「それも含めて…あのエリクポーションもデューク君の持って来た物と聞きました」
「あー!アレはタダで手に入るんです!気にしないで下さい!」
「た、タダって…」
「その内『白猫』でも沢山扱う様になりますから。気にしなくて良いんですよ。レイナさん教えなかったんですか?」
「イレイザがどうしてもって言うからね。この娘キッチリしてるからねぇ…」
「当然の事ですっ。大体レイナさんはガサツ過ぎるんです」
「あーはいはい。それでザグス様は?メタと相変わらず?」
「はい、頑張ってますよ。進展は…」
『あ~やっぱりレイナさんいたの』
「メタ、元気にしてたの?」
『メタはげんきなの。ガオは?』
「ガオはユニとギルドで待ってるわ」
『ガオいないの…』
メタはちょっと寂しそうである。
イレイザは後ろからやって来たザグスに頭を下げていた。
「ザグス様、あの時ケルベロスから救って頂き有難う御座いました」
「ん?ワシは何もしとらんがな」
「ケルベロスに『威圧』を掛けて此方から引き離して下さいました…」
「ワシは小煩い犬っころを黙らせただけじゃ」
「犬っころ…」
「しかしお前達…変わった迷宮の入り方をしてたのう。突然気配がしたので驚いたわい」
「それが…」
イレイザは街道でいきなり『ダークアウト』により迷宮に飛ばされた事を話した。
「…其れは『ダークアウト』では無いのう」
「そんな馬鹿な!!目撃者もイレイザ本人も黒い煙に引きずり込まれたと…」
「状況的には『ダークアウト』とお前達が間違えるのは無理は無い。だがお前達人間は『ダークアウト』をダンジョンの罠位にしか認識してないであろうよ。そもそも其処が間違いじゃ」
「それじゃあ一体…」
「ダンジョンにおける『ダークアウト』はダンジョン内に発生した【異物】を取り除く為に発生するダンジョンの防御機能じゃ。ダンジョンには正しい在り方が存在する。しかし時々この在り方から逸脱する者が出る。それが希少種じゃ」
「希少種が【異物】??」
「希少種は【規格外】なのじゃよ。その力が強ければ強い程ダンジョンに悪影響を及ぼす。例えば【ディスティニー】で起こるような事がのう」
「ザグス様は【ディスティニー】で起こった事を御存知なのですか??」
デュークは驚いた様にザグスに聞いた。
「勿論知っておる。リピトの眷族の彼奴が歪みを抑えた事もな…あの歪みが希少種が起こす悪影響そのものじゃ」
「希少種…悪影響…」
「話が逸れたのう…つまりダンジョンが希少種を取り除く為に『ダークアウト』が起こり、希少種は迷宮に送られる。つまり迷宮は取り除いた希少種を隔離する為の物なのじゃよ。だから迷宮の魔獣はお前達人間にとって厄介な魔獣ばかりなのじゃ」
「そ、それでは人間が飛ばされるのは…」
「お前達が罠と勘違いして弄くり回すから誤って発動しただけじゃ」
「それでは私が巻き込まれたアレは…」
「其れは『ダークアウト』に似せた何かじゃろう…その場にワシが居たのであれば正体は分かったのだがのう」
「つまりは自然に起こる事じゃ無く誰かが意図的にやったって事かい?」
「ロキ様!いつの間に…」
「まあ、その可能性は高いじゃろうな」
「とにかく、パトリックにもウチのギルドにも報告が必要だな…レイナはパトリックに説明して置いてくれ。冒険者ギルドにはオレが報告する。それと…レイナ、イレイザには暫くお前が付いていろ。もし、偶然では無く狙ったとしたら厄介だからな」
「了解しました。総長に報告に行ってきます。イレイザ!行くよ!」
「爺さん、貴重な話をありがとな。オレも行ってくる!!」
ロキとレイナとイレイザが飛び出て行った後でザグスはボソッと呟いた。
「誰が爺さんじゃ。今度お仕置きするかのう…」
ロキの前途は多難である。
「ザグス様はイレイザさんが飛ばされる前から迷宮に居たのですか?」
「ワシはあの娘が飛ばされる半年前から迷宮に居たのじゃ。そろそろ出ようかと思ってた時にいきなり気配がしたのじゃ。興味を惹かれてそのまま気配をずっと追っておったのじゃが、あの娘はダンジョンを歩く事が不慣れな様子でのう…」
「イレイザさんはフィールド専門なのでダンジョンは殆ど経験無いですからね…」
「それでも迷宮を用心深く探っておったのじゃがな。強敵を避けながら歩くのじゃ…中々出られない訳じゃよ」
「やっぱりイレイザさん大変だったのですね…」
「そこであの犬っころと鉢合わせしてしもうたのじゃ」
「やっぱりイレイザさんを庇ったのですね」
「しばらくしてやっと人間が来たのだが…犬っころ相手にはちょっと足りなかったのじゃ」
「あっ、もしかしてザグス様が邪魔してたのってケルベロスに近付けさせない為だったのですか?」
「最初に来た連中ではやられてたのう」
「それでロキ様が来たのでボクたちの挑発に乗った振りをしたんですね!」
「まあ、そう言う事じゃ…まあ、あくまで気まぐれじゃぞ。本来なら無視だったがのう」
「それでもイレイザさんが助かりました。有難う御座いました」
『ザグスじい、ありがとうなの』
「ホッホッホ、メタは褒めてくれるのか?やって良かったわい」
もう完全にメタのお祖父ちゃんなザグスであった。
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