必着！運び屋稼業！ ダンジョンの荷物預かります。

第44話 デューク、メタのステータス上昇に喜ぶ

無事？1つ目のスキル移譲が終わり、次のスキルと言うか魔法を移譲する事になった。

「次はドラゴンブレスじゃ。ファイヤーブレスを使えるなら問題は無いじゃろう」

『メタおぼえるの！』

ザグスは先程と同じ様に杖をメタにコツンと当てる。紋様の点滅が消えると移譲成立である。

「メタ、ワシに向かってドラゴンブレスを放ってみるのじゃ」

『ザグスじいがあぶないの』

「大丈夫じゃ。他に向ける方が危ないわい」

『わかったの』

メタはドラゴンブレスを吐くとファイヤーブレスとは異質の黒い炎が吐き出される。ザグスへそれをいとも簡単に受け止めている。

「炎の様に見えてる内はまだまだじゃのう。そんなヌルいのはドラゴンブレスでは無いのじゃぞ」

『わかりにくいの…てほんみせるの』

「ここでは難しいのう…外で見せるかのう」

「いやいやソレは止めて下さいよ！皆びっくりしますから！」

「うむ…仕方無いのう。とにかく練習あるのみじゃ」

『うん、わかったの』

メタはこの日、魔力が尽きるまで何度もドラゴンブレスを放っていた。

「ただいま〜、つかれたあ〜」

ヘトヘトになって帰って来たのはレイナである。イレイザと一緒に色々と報告をしたり、調査隊で回った他の迷宮の情報なども詳しく聞かれたらしい。

「へぇ〜…そんな事まで聞かれたんですか？」

「まあ、迷宮の情報は『白猫』ても貴重だからね。迷宮専門の部署もある位だからねぇ」

「迷宮専門の部署って聞いた事ないですけど…」

「まあ、本部の中にある『特別迷宮対策チーム』が迷宮の依頼を受けてるから殆ど知られて無いから知らなくても仕方無いわね」

「迷宮専門なんですね。凄いなぁ…」

「そのうちデュークもスカウトされそうだけどね〜」

「えっ？僕がですか？？」

「全く…デュークは自覚無さ過ぎだから言って置くけど、アンタ相当チートなレベルだしダンジョン適性が半端ないからね」

「ち、チート…」

「そうだ、明日メタと一緒にまた見て貰えば良いのよ。メタが眷族になってから見てもらってないでしょう？」

「しかし…特訓中ですからねぇ…」

『あ～レイナさんおかえりなの』

「ふん、そんなものワシが見てやるわい。紙に書けばいいのじゃろ？」

「あっ、そうか！スキルだけで無く色々な数値可視化まで出来るんですね？？」

「その位は朝飯前じゃわい」

デューク

職業 ボックステイマー

【幸運の加護】

レベル 55

HP 602

MP 0

攻撃力 1

防御力 5049

体力 327

腕力 1

魔力 0

素早さ 6824

キューブ レベル５Ａ

《ユニークスキル 深淵の魔眼》

《エクストラスキル 神速》

《ユニークスキル 移し身の神盾》

《ユニークスキル 状態異常無効化》

《ユニークスキル 呪詛無効化》

メタ

種族 スライム系ミスリルはぐれメタル

《エンシェントドラゴン、ザグス眷族》

レベル 12

HP 369

MP 2568

攻撃力 10

防御力 47328

体力 192

腕力 10

魔力 2582

素早さ 44729

魔法 ファイヤーボール

魔法 ファイヤーブレス

魔法 ドラゴンブレス

《ユニークスキル 鉄の意志》

《ユニークスキル 深淵の魔眼》

《ユニークスキル 脱皮進化》

《エクストラスキル 液体金属》

《スキル 魔石溶解》

《スキル 跳弾》

《エクストラスキル 魔槍変形》

《ユニークスキル 魔炎の貫通弾》

《エクストラスキル 神速》

《ユニークスキル 鋼の守護者》

《ユニークスキル 魔伝通話》

《ユニークスキル 嘆きの壁》

《ユニークスキル 古竜の守護鱗》

《スキル 伸縮自在（低級）》

デュークはメタの影響を受けて防御力と素早さがアップしている。

メタは眷族になった事による影響でステータスのほぼ全ての数値が倍の数値になっている。HPと防御力、魔力の上がり方はドラゴンの影響によるものだ。素早さが他と比べて然程上がってないのもそこが関係している。攻撃力は今までの倍だがスキルを考えると結構な攻撃力になるのである。HPが高くなった事でほぼ弱点が無くなってきている。

「デューク…マジでチートだよコレ…」

「メタ、ステータス値が凄く上がったね！良かったね！！」

『あるじ〜メタうれしいの』

「まあ、ワシの眷族だからのう。この位で満足してる様ではまだまだじゃぞ」

「いやいや…ホントかなり凄いから…」

レイナが流石に突っ込むほどのステータス値の上がり様である。

こうしてメタのザグスの眷族になった事によるステータス値の上昇が確認され、更なるチート魔獣になってしまうのであった。