死ぬまで

 話を書くのが好きだ。

 物語を創造し、完成させていくのが堪らなく好きだ。俺の考えが一つの世界となり、人物が動き、人生を紡いでいくのが好きで好きで仕方がない。

 でも俺以外の人間は俺の物語を好きじゃない。俺が良いと思った作品には目もくれず、他の作品を読み「面白い」と声を揃える。

 悲しい。認められない。俺の世界は退屈だ。項垂れ、蹲り、涙を流す。けれど、俺は書く事をやめられない。


 今日もまた書いた。明日もまた書く。死ぬまで、きっと、これが続く。

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