悔しい
悔しい。
知っている人間が誇らしげに輝く姿を見るのは、まったく悔しく、心臓が痛くなる。どうして俺はあそこにいないのか、どうしておれはあそこに届かないのか。感情がそよぎ、心が保てない。憎しみのノイズが走り頭が混戦してしまって、息が詰まる。うだつの上がらない毎日に苛立ち、鬱屈として俯き地べたばかりを眺める。あいつらはもう土の味を忘れているだろう。悔しい。悔しい。
どうして人の上に立ちたいのか。俺が何もないからだ。分かっているのに、理解しているのに、尚も、人より優れていようとする。馬鹿なくせに、何も知らないくせに。身の程をしらない愚かな人間だ。くだらない。
せめて人並みに頭がよかったならと日々思う。俺は駄目だ。救いようがない。
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