安楽と怠惰
誕生日を迎えた。
まだ無駄に歳を取ったと深く溜息を吐く。この一年何をやっていたかと問われれば酒を飲んだと答えるくらいしかないほど堕落していた。
仕事も普通にやっているし話も書いている。だけど上手くいかない。違う。理想に届かない。努力が足りない。現実のまま、前に進まない。
このまま歳だけとっていって何も変わらなかったらと思うと気持ちが悪くなる。吐き戻して汚れた床を拭いていると哀れで仕方がない。
楽になりたい。
過ぎるのはやはり怠惰。
小説家を目指すにしろ正社員を目指すにしろ、もっと頑張るべきだろうに、めげて挫けて逃げるばかり。
明日はきっと。そう思って、また歳が重なる。
楽になりたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます