悪い夢
日に日に酒の量が増える。
脳にこびりつく不快感が拭えず、寝れず、酒で逃避をしていると、一合が二合に、二合が四合にといった具合に、心が欲するようになる。
盃を見る。飲み口の辺りで、酒が揺れる。
満たすのが酒ならば、乾かすのもまた酒だ。
誰が何を言おうが関係ない。明日も安い金で使われるだけだというのに、馬鹿な話だ。俺はいつだって無益な感情に支配され緩やかに壊れていく。救いなく、救われようともせず。
今日が終わる。酒を飲み、時間を見送る。後何年、こんな事をしなければならないのか。生きる意味がない。死を切望する明日が、また、やってくる。
生は苦しみ世は地獄。
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