【第ニ章のあらすじ】
【第ニ章のあらすじ】
新学期が始まって一週間が経った。
それはお姉ちゃんが密かに出していた接触禁止命令が解禁された日のこと。
僕はいつものように家を出るとそこには一人の女の子が立っていた。
掛川遥。僕の幼馴染だ。
何か言いたげな遥は突然泣き出してしまった。
言葉を絞り出すように、ごめんね、いっぱいいっぱいごめんねと僕に謝ってくる。
でも……記憶を喪失してしまった僕には何のことだかさっぱり分からない。
いつか、僕の記憶が戻ったらちゃんと遥と話をしようと心に決めた。
それから遥は僕のためにお弁当を作ってくれたり、大好きな猫ちゃんがいっぱいいるカフェに連れてってくれたり、だんだんと一緒に過ごす時間が増えていく。
そんな遥との日常とは他所に、ひまりとは遠地でデートをすることになった。
最初はあまり乗り気じゃなかったひまりだったけど、とっても楽しんでくれていた。
あの男の子が現れるまでは。
その男の子はひまりの中学時代のお友達らしい。
どうやらここはひまりの地元のようだ。
その男の子はひまりに意地悪してくる。
僕の大切なお友達を苦しめてるのが許せなくて、僕は男の子と喧嘩しちゃったんだ。
最後には男の子のお父さんが現れて謝ってくれたけど、何でだろう。お姉ちゃん何かした?
映画を観る予定がずれたことで帰る時間が遅くなってしまい、危ないからとひまりのおうちにお泊まりすることに。
ひまりと一緒に寝る。なんてことはなく、僕はひまりのお父さんの横で床に着いた。
ひまりのお父さんは寝る間際、ひまりとおんなじ質問をしてくる。好きな子はいるのかって。
そのとき、僕は気づいたんだ。
とっても大切な何かをなくしたんじゃないかって。
たぶん僕は──恋をなくしたのかもしれない。
恋って、なんだろう。
誰かが見つけてくれるのかな。
探しものはどこにあるんだろう……。
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